ここから始める中小企業のデジタル化!!!
○日時:令和4年11月2日(水)16:00~17:40
16:00~18:00
○会場:オンライン開催(ZOOMウェビナー)
○講演者:第1部 TITC合同会社 代表社員 富田 良治氏
第2部 辻・本郷税理士法人 DX推進室/税理士 菊池 典明氏
第3部 株式会社ラクス 楽楽販売事業部 プロモーション課
パートナーセールスリーダー 今橋 貴広氏
○主催:株式会社さがみはら産業創造センター(SIC)
株式会社町田新産業創造センター、株式会社きらぼし銀行
○後援:相模原市、相模原商工会議所、公益財団法人相模原市産業振興財団
町田市、町田商工会議所
○出席者数:55名
今年初開催となるSIC経営力アップセミナーは、デジタル化やデータ活用の急速な進展により、中小企業においても‟デジタル化“への対応が求められている、「インボイス制度」や「電子帳簿保存法改正」をテーマに、デジタル化の必要性やその考え方・メリットなどについて紹介するとともに、具体的なデジタルツールも紹介することで、中小企業のデジタル化への第1歩とすることを目的に開催しました。
本セミナーは、「インボイス制度・電帳法改正」への対応に関心のある多くの方からお申込みがあり、当日は55名の方に参加いただきました。
第1部は、TITC合同会社の富田良治氏より、「中小企業におけるデジタル化の考え方や取組み方について」と題し、中小企業におけるデジタル化の必要性、デジタル化とDX化の違い、デジタル化に活用できる補助金等について講演いただきました。
ご自身で経営される「現代版駄菓子屋」を事例に、導入したデジタル機器、活用した補助金、デジタル化に係る費用やメリットを分かり易く説明いただきました。デジタル化のメリットとして、業務効率化だけでなくデジタル化により取得したデータが経営に活かせる点を挙げられました。また、中小企業におけるデジタル化推進のポイントとして、「経営者が危機感を持ち覚悟を決めて本気で取り組むこと」、「IT導入費用をコストではなく投資として捉えること」、「IT導入による業務形態の変化、従業員の反発については、経営者が目的をしっかりと理解・説明しトップダウンで進めること」、「若手人材の活用や外部専門家を有効活用すること」であると解説いただきました。
続いて第2部では、辻・本郷税理士法人の菊池典明氏より、「インボイス制度・電帳法改正の概要および税制変更点の解説」と題し、インボイス制度・電帳法改正の概要および対応のポイント、今後の経理実務の変更点等について分かりやすく解説いただきました。
インボイス制度については、適格請求書の記載事項や保存方法の他、今後、請求書等を電子データで発行・受領するケースを想定し、会計システムや経理業務フローの見直し・再構築が必要となることを解説いただきました。また、電帳法改正については、制度概要を図解で説明いただいたうえで、電子取引の保存要件や各種保存方法、義務化対応に向けた段階的な進め方(①電子取引の把握②保存方法の検討③運用テスト・社内人材の教育④運用開始)について解説いただきました。
最後に第3部では、株式会社ラクスの今橋貴広氏より、「インボイス制度・電帳法改正に対応したデジタル化ツールについて」と題し、法改正に対応し且つ自社業務・フローに適したシステム選定について講演いただきました。
法対応のみの視点でシステムを選定することや自社だけで対応した場合には、書類の記載事項や保存方法・ファイル検索方法のチェックなどの工数が膨大となり、継続的に経理部門の工数が増大してしまうと説明がありました。また、会計ソフト等の各種パッケージソフトでは、それぞれの得意領域が異なるため、自社の業務範囲・業務フローに適したシステム選定が重要であること、システム導入の際には併せて業務効率化を図ることが重要であると解説いただきました。
続いて、株式会社ラクスが提供する「楽楽清算」・「楽楽明細」・「楽楽販売」のサービスについて説明がありました。
質疑応答では、Q&Aやチャットにて多くの質問が寄せられ、各講師が一つひとつの質問に対応。盛況のうちに終了となりました。
(第1部講師 富田 良治氏)
(第2部講師 菊池 典明氏)
(第3部講師 今橋 貴広氏)