事業のさらなる成長・拡大を目指す企業にとって、経営層に依存した事業活動は、会社の成長を阻む要因となることがあります。そこで、経営管理者層の人材に一定の権限移譲を行う組織体制をつくり、事業を推進していくことが重要です。「マネジメント人材」とは、経営者の右腕や経営チームの一員として事業・組織のマネジメントを行いながら、経営的な視点で自ら組織づくりと人材育成のしくみづくりに取り組むことができる「経営と現場」の間のつなぎ役を担う人材です。
本研修では、将来的に経営者や経営幹部候補ともなりうる「マネジメント人材」に求められる役割や能力、「マネジメント人材」育成の必要性を理解し、今後の組織づくりのポイントを学びます。そのうえで、今後の具体的な施策の立案に取り組みます。
※本研修は、「独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業大学校東京校 サテライト・ゼミ with さがみはら産業創造センター」として開催いたします。
■ ‟マネジメント人材“ 育成の必要性・重要性を理解します。
■ ‟マネジメント人材“ が機能する組織づくりのポイントがわかります。
■ 自社の人材育成の具体的な施策を立案します。
■ 経営層への依存度が高く、現場を任せられる人材がいないため、結果として、納期や品質、原価などに関するトラブルが増えている。
■ マネジメント業務を望まない社員や主体性・積極性に欠ける社員が多く、人材育成や人事制度に関する取り組みが喫緊の課題である。
■ 将来を期待していた有望な若手・中堅社員ほど早く退職してしまうため、次期マネージャー層の育成が進んでいない。
■ 新しい人事評価制度を導入したところ、同時期に退職者が増えたり、社員のモチベーション低下が感じられるようになった。
など
日時 | 科目 | 内容 | |||||||
第1回 | 8月20日(火) 9時50分~17時00分 |
オリエンテーション | |||||||
マネジメント人材の必要性・重要性 「参画型経営の実践」(講義) |
■理念・戦略と一貫性のある組織・人材マネジメント ■参画型経営におけるマネジメント人材の必要性・重要性 |
||||||||
組織の理念・方向性の明確化 | ■「経営理念の共有・理念/戦略を実現する人材像」 を確認 | ||||||||
第2回 | 8月21日(水) 10時00分~17時00分 |
マネジメント人材の発掘・育成のしくみづくり 「マネジメント人材の計画的育成」 |
■1日目のワーク内容をグループ内でプレゼンし、相互発表・質問・支援を行います。 ■人材マネジメントに関して、これまで展開してきた施策を洗い出します。 ■将来的にどのようなマネジメント人材が必要か:マネジメント人材像の明確化 |
||||||
マネジメント人材の評価制度のあり方 「人事評価制度導入の必要性」 |
■人材マネジメントの歴史的な変遷 ■人事評価制度の必要性 ■人事評価のあり方(能力発揮と業績評価のあり方) |
||||||||
インターバル期間 | 自社が必要とするマネジメント人材の育成方針と評価の在り方についてまとめてみる。 | ||||||||
第3回 | 9月10日(火) 10時00分~17時10分 |
働きがいのある職場の作り方 「エンゲージメント向上」 |
■社員のエンゲージメントや働きがいを高める施策やマネジメントのポイント ■エンゲージメントの高い組織の特徴 ■権限移譲を始めとした内発的動機づけのありかた |
||||||
人材育成の理論と実践のポイント | ■他社における社長塾、経営者育成の施策紹介 ■コーチングの基本と実践 ■人材育成計画(最終版)を立案する ■研修の振り返り |
||||||||
修了証書の授与 |
(研修の風景)
「考えるべきことや取り組むべきことが具体的に示されたので、自社の現状に照らして必要な施策を検討することができた」
「グループワークでは他社の課題や考え方にも触れることができ、今後の人材育成や組織づくりの参考になった」
「研修での学びを実践したことで、社員の考えや価値観を把握することができ、今後の指針となる気づきが得られた」
講師プロフィール
(略歴)
住友ビジネスコンサルティング㈱、㈱日本総合研究所を経て現職。「未来を拓く組織・人づくり」を基本コンセプトに、組織および人材マネジメント分野の課題解決の支援に従事している。自分の強みをベースに、自分らしく生きていける組織を構築することを目指している。