子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
最初はみんな緊張していましたが、席に着いたら何をすれば良いかを伝え合ってもらううちに打ち解けました。どこの小学校か、どんな趣味を持っているか、いつも休日は何をしているかなどで盛り上がっていました。アイスブレイクは、メンバー一丸となって取り組みとても楽しかったようでした。

・会社設立、役職決定
役職を決める際には、３人社長役をやりたいと立候補してくれました。最初は、どんな会社にしたいかという決意を、社長立候補がそれぞれ述べて多数決で決めようとしました。
しかし、全員２票ずつだったためジャンケンで決めることになりました。ルールを決める際にはたくさん意見が出ました。
約束決めではメンバー全員が一つになる意を込めて「楽しく団結」となりました

・商品紹介
商材屋さんから沢山の商品を紹介してもらい、メンバーたちはかわいい商品や日常的に使えそうな商品に目を輝かせていました。
何の商品を選ぶかというときには男子でも買いたくなるもの、使えるものを作ろうと女子から意見が出ました。また、家に持ち帰った際に実用性があるかどうか、というところまで考えていました。

・商品、販売場所決定
商品紹介の時から決めていたように実用性を大事にし、かわいさもあるサマーリースに決まりました。決定した時は良い商品を作るぞ！と意気込みを持ちました。会社名は社長の名前をとり「金内リース」となりました。

・事業計画書作成
銀行がお金を貸したいと思える人は、ちゃんと返してくれる信頼できる人、ということで事業計画書の作成を始めました。メンバーの仲が良く、ついつい楽しくなってしまい、進みが遅かった場面もありましたが、計算するときなど得意なメンバーが率先して行ったり、社長がみんなをまとめたりして完成させました。事業計画書で一番苦労していたところは、価格設定で飾りをいっぱいつけたら豪華にはなるが、果たしてその価格で売れるのかということを悩んでいて、周りの会社に聞いたりしながら決めていました。

2日目

・融資交渉
苦労して作った事業計画書を持ち、先に融資交渉に行った会社からヒントを聞きつつ銀行へ。清書用の事業計画書を銀行に渡し、自分たちで書いた下書きを読むのですが、自分の話す内容を暗記して、銀行の方に伝わりやすいように身振り手振りを用いて説明していました。
銀行から、実際にどのようなデザインになるのか描いてきてほしい、道具は足りるのか、などの指摘をいただき、デザイン画を描き新たに必要になった材料、道具などを全員で話し合っていました。そして２回目の融資交渉で見事融資を受けることが出来、とてもうれしそうな印象を受けました。

・商品製造、ポスター作り
今回、金内リースの融資交渉が一番遅く、商品の製造時間が一番短かったのですが、ここからが早かったです。材料の仕入れに関してはあらかじめデザイン画を描いていたこともありスムーズに集められ、またデザイン画より製造時のリースの飾りつけも無駄なくできとても効率的でした。メンバーたちも役割分担をし、飾り付けでも花担当、毛糸担当、サポート担当などメンバーたちだけでできました。そしてどの会社よりも早く商品を完成しました。完成した商品を各担当が互いに「いいね！かわいいね」と褒め合う姿に感動しました。そして早く完成しても浮かれなかったことがまたすごいところで、３日目の販売に向けどのようにしたらお客さんが買ってくれるのか考え接客の練習をしていました。

3日目

・販売
ついに来た販売。準備する中「本当に売れるかな？」と心配する声もありました。昨日の練習に基づき、６人中３人が机より前にでて看板を持って大きな声で呼びかけを行っていました。お互いに呼びかけながら交代で休憩を取っていて思いやりがありました。結果なんと1番に完売することが出来、みんな誇らしげでした。

・決算、返済、振り返り、報告会
本当に売れて良かったとたたえ合うなか、銀行にお金を返すため決算報告書を書きました。
リースの小と中の見分けがつかず、それぞれの販売個数がわからず金額がなかなか合いませんでしたが、算数が得意なメンバーの協力や、利益が残りのお金と同じになるという気づきによって自分たちで販売個数を導き出し決算の数字を合わせることができました。決算がなかなか合わなかったため、振り返りの時間が少なくなってしまいましたが、報告会では堂々と発表し、はっきりと質問にも答えられ、無事にアントレを終えることができました。

BBからのコメント

３日間お疲れ様！どうだったかな？楽しかったかな？みんなは本当に元気がよく、時々脱線しがちだったけど、ピンチになった時のお互いのフォローがとっても強かったです。融資交渉でアドリブを合わせたとき、計算をするときとかね。特に２日目みんながそれぞれの話ばかりして、話が進まず泣いてしまったメンバーがいたとき、そこからの立ち直りが一番良く、自分たちでどうしたらお互いに話が聞けるのか考えたときは、カンチャンみんなの成長を感じてとてもうれしかったです。「楽しく、団結」本当にこの言葉が似あう会社だったと思います。これからもその元気なパワーでいろんな壁を乗り越えていってください！！

伊藤 寛太(BB)