【事業内容】
(1)リチウム二次電池用セパレータの開発・商品化。
(2)金属リチウム負極を用いた、各種二次電池の開発・商品化。
(3)(1),(2)の製造・販売及びライセンス供与、コンサルティング、技術指導。
【主な製品・技術・サービス】
【当社のミッション】
「独自技術を用いた安全かつ高性能の二次電池及びキーとなる部材を広く世の中に提供し、社会に貢献する。」
【セパレータ事業 (技術) 】
セパレータは、電池の正極と負極の間を電気的、物理的に隔離すると同時に、充放電をつかさどるリチウムイオンの移動をスムーズにする多孔性の薄膜であり、電池の基幹部材の一つです。当社の3DOMセパレータは、製造過程で樹脂膜中に特殊な構造(3次元的に連結した球状の空孔)を付与しており、空孔率を70%以上確保できることから、リチウムイオンの移動がスムーズになります。また、均一な空孔構造はリチウムイオンの流れを均一にし、デンドライトの生成を抑制します。また、ポリイミド樹脂を使用することにより電池の安全性にも大きく寄与します。
【金属リチウム電池事業 (技術) 】
金属リチウム負極は、充電時リチウムデンドライトが発生し易く、内部短絡による電池劣化や発火の危険性があります。首都大学東京金村研究グループと当社は、3DOMセパレータを用いることによりこの問題の解決が可能なことを見出しました。金属リチウム負極を実用化することにより、現状の数倍のエネルギー密度の電池を実現することが可能になります。このセパレータの活用でデンドライト発生は抑制されますが、他に正極や電解液、添加剤等各種の技術開発も必要です。これらの知見、新材料、処方を確立し、活用することが当社の目標です。
【コメント・特記事項】
当社は設立間もないですが、事業基盤である研究機関(首都大学東京)との連携は深く、金村研究室の長年の研究成果である3DOMセパレータ技術をベースに、このセパレータの量産化・商品化や金属リチウム二次電池の実用化・商品開発を行っております。社風はとてもアットホームですが、一人一人のモチベーションは高く、業務をオーバーラップさせながらお互いに協力し合い、思考錯誤しながら常に前進しています。
この度、平成27年度 成長産業育成支援事業(神奈川県)に採択されました。