かわらばん

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かわらばん地域版96号 2025年5月

図書を通じて、新たなビジネスが興るまちを目指す。
 にぎわいのある地域を目指し、図書館を核としたまちづくりを進める自治体が増えています。相模原市立橋本図書館も神奈川県北部地域の学びと文化の拠点として、橋本駅隣接の複合商業施設内に平成13年設置されました。
 SICは令和7年3月7日(金)この橋本図書館にビジネス関連図書等を154冊寄贈しました。

【橋本図書館への寄贈の背景】
 橋本駅周辺は工業系の企業やSICなど創業支援施設が立地しています。また新宿・横浜など首都圏各方面へのアクセスが良く、今後リニア中央新幹線の停車駅にもなります。これにより橋本は、三大都市圏を結ぶ広域交流拠点となり「産業の活力と賑わいがあふれる交流拠点」としてのまちづくりが進みます。特に駅周辺は、多様な人材・企業が集まり、交流・連携を通じた新たなビジネスやイノベーションが生まれる環境の整備が求められています。

 この地に根ざす橋本図書館は、開館当初からビジネス支援サービスの一環として、ビジネス関連図書を多く収蔵しBU(ビジネス)という図書分類で専用コーナーを設けています。今回の寄贈は、このサービスのさらなる拡充に協力するものです。

【BIとしての図書選書】
 ビジネス・インキュベーション(BI)は、1980年代アメリカで製造業の衰退を受けて、中小規模の新たな事業と雇用の創出による地域経済の維持を目指し発展しました。SICはBIとして25年培った創業支援や起業家育成だけではなく、地域産業の未来を形作る役割を担うべく、さまざまな機関と連携をしています。

 今回の選書は、SICと関係が深い青山学院大学、麻布大学、相模女子大学に協力をお願いし、変化に富んだものとなっています。また今後はSICに入居する先輩起業家にも選書の協力をお願いする予定です。

 これから橋本が、広域交流拠点として、多彩な発想や企業が集まる地域となるなかで、これら多様な選書が起業や操業のヒントとなることを目指します。

【図書館の利用】
 橋本図書館内は開館時間中、どなたでも入館できます。また貸出は、相模原市に在住・在勤している方はもちろん、大和市・町田市など近隣12市町村の住民の方も利用できます。
 単なる書籍の閲覧にとどまらず、知識と発想を得る場として、ぜひSICの寄贈図書を手に取り、新たなビジネスのヒントを見つけてください。

〇 相模原市立橋本図書館 〇 
相模原市緑区橋本3-28-1(ミウィ橋本6階)
https://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/toshow/asp/library_03.aspx
相模原市教育委員会鈴木教育長(左)へ目録の贈呈
SICからの寄贈図書は、現在専用書棚に並べられ、表紙にSICロゴ入りステッカーが貼られています。