かわらばん

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かわらばん入居版234号 2023年11月

コミュナルテクノロジーサービス株式会社
   地域コミュニティにテクノロジーが受け入れられる 社会の実現にむけて
【Desk10会員プロフィール】
コミュナルテクノロジーサービス株式会社
代表取締役 高椋 大寛(たかむく とものり)

 高椋さんは学生時代、全国から山好きの猛者が集うアウトドアサークルに所属していました。サークルでは廃線めぐりや手作りのいかだで川下りなど、新奇性のある企画の立案、実行計画作成、実行をリードし、そこで数々の経験を得ました。

 卒業後は一貫してITテクノロジー業界での挑戦を志として邁進し、部署移動、海外赴任、インド系外資への転職、経営企画職への従事などを経て、新しい経験や発見を得ました。

 サークル活動で新しい企画に取り組みつづけたことが、プロジェクトマネージャ、ひいてはビジネスや空気といった再現性の低いものを作り上げるビジネスリーダーとして歩む原点だったのではないかと高椋さんは振り返ります。

【創業の経緯】
 ロジスティクスIT企業にて経営企画室長として勤務した際、今の事業の核となる”サービスロボット用アプリケーション”の創設に関わりました。そのアプリケーション事業の継続性の課題や出口戦略が検討されているとの話を聞いたとき、常に挑戦しつづけてきた高椋さんの脳裏に”起業”の二文字がよぎります。

 そして令和5年6月、開発に携わったアプリケーションの継続サポートと機能を拡張した独自サービスを提供すべく、コミュナルテクノロジーサービス株式会社を設立しました。

【事業内容】
 同社では主に①ロボットIoT、②テクノロジーアドヒアランス※、③生成AIなどを利用したテクノロジーインタラクティブ事業を行っています。

 主な事業はタブレット付き自律走行型パーソナルロボット「temi(テミ)」を、誰でも簡単に動かすことのできるブロックプログラミング「BuddyBot®」の拡張版アプリケーションBuddiotto」の開発、サービス提供になります。「Buddiotte」には、高椋さんがこれまでのロボット社会実装活動を通じて利用者と様々な対話を経て感じた、「ロボットがこんなことができたらいい」が拡張機能として詰め込まれています。

 「Buddiotte」は現在、病院や介護施設で実証を行い、人手不足が深刻化する現場で、例えば入退院の説明や病院内での検体の運搬など、ロボットによる業務の代行・自動化ができるようロボットとアプリケーションを一体化した提案を行っています。これから「Buddiotte」ように誰でも使えるテクノロジーを、どうやって生活に受け入れ普及させるか、そのための方法論と地道な活動“サービス”として起動に乗せることが現在の課題です。

※アドヒアランス…医療現場での”患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けること”に由来し、ここではテクノロジーを受け入れることを意味します。

【今後の目標】
 社名のコミュナルテクノロジーサービスには、”コミュニティでテクノロジーとの共存社会をデザインする”という経営理念そのものが込められています。

 生産性向上やDX化が世間の注目を集めていますが、特にエッセンシャルワーカーの現場で痛感することは、必ずしもテクノロジーによる効率化だけが優先される事項ではないことです。コミュナルテクノロジーサービス社は使う人の気持ちに寄り添い、テクノロジーを使ってよかったと心から言えるような社会が実現できるよう、既存の枠にとらわれない挑戦を続けています。

コミュナルテクノロジーサービス株式会社
Desk10会員
URL https://www.communaltechs.com/
E-mail contact@communaltechs.com
高椋さん