かわらばん

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かわらばん地域版50号 2017年7月

インタープロテイン株式会社
   「一日でも早く、画期的な医薬品を届けたい」
 「患者さまの視点に立ち、医療費負担が少なく、汎用性があり、革新性の高い医薬品の創出を目指す」ことを経営ビジョンに掲げ事業を展開しているインタープロテイン株式会社の事業開発本部長の小松弘嗣さんにお話しを伺いました。

 インタープロテイン社は2001年5月に設立された大阪大学発のバイオベンチャー。本社は大阪にあり、SICには2007年10月から相模原研究室として入居されています。研究室には常勤スタッフが5名、年齢的には30代前半から70代まで、幅広い人材が在任されています。SICに入居以降、横浜市立大学などの大学や研究機関、製薬会社とも連携をしながら、日々研究に取り組まれています。

 昨今、高齢化の進展や医薬品の高額化に伴い、医療費の負担軽減は社会的にも大きな課題となっています。インタープロテイン社は、創薬標的としての期待が大きいたんぱく質間相互作用を阻害する化合物の探索研究を通して、安価で汎用性・革新性の高い医薬品の創出を目指しています。

 一般的に、新薬の開発にはおよそ15年はかかると言われています。確率にして、化合物では3万個から4万個に1個、プロジェクトでは50件から60件に1件程度しか成功しないほどリスクの高い厳しい世界です。SICにある相模原研究室では、生産性向上に寄与することを目指し、INTENDD®と呼ばれる独自の分子設計技術を用いて、新たな創薬につながる化合物の探索研究を行っています。

 創薬は一朝一夕に実現できるものではなく、長期的なプロジェクトになることも少なくないと話される小松さんですが、仮にご自身が現役のうちに実現できなくても、研究を次の世代に繋げていくこと、一日でも早く画期的な医薬品を社会に届けることを目標に掲げています。それには、世代を超えたコミュニケーションが不可欠であることも小松さんは話されていました。

インタープロテイン株式会社
SIC-2 205 号室
TEL : 042-770-9477
URL: http://www.interprotein.com/jp/index.html
後列左から小松 弘嗣さん、事業開発本部長 池田 健 さん、田中 剛史さん、前列左から川北 栄継さん、松崎尹雄さん