かわらばん

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かわらばん地域版48号 2017年3月

SAGAMIHARA+DESIGN 企業と地域と学生と、   デザインのあるカタチ Vol.5
 美術デザイン系大学が集積する相模原市・橋本の特徴を生かし、クリエイティブの力で地域を盛り上げようと、相模原周辺エリアで活動する多摩美術大学卒業生が中心となって、2015 年に「橋本デザイン会議」が発足しました。

 橋本デザイン会議では、さがみはらエリアの企業と発表の場を求めているクリエイターとの出会いの場を設け、地域のビジネスを活性化させる有効な切り札としてクリエイティブの力を紹介する活動を目指しています。今回は活動の一部をご紹介します。
 
≪若い力の発掘と、企業と学生の交流の機会づくり≫
 「HDM バイタリゼーションデザインアワード」

 地域企業の特徴や悩みから、「デザイン」で解決するテーマを設定し、学生クリエイターから多様なアイデアを募りました。企業が事業の発展を目指して託したテーマに、学生の若い感性で問題解決のアイデアを探る取り組みです。企業と学生の新しい交流の場として多くの機会を作って行きます。

≪観光資源の調査と観光コンセプトの提案≫

 神奈川県愛川町の外郭団体である㈶繊維産業会方々と一緒になり、愛川町の新たな観光資源を発掘するための地域おこしプロジェクト「やらねば!半原PROJECT」を提案しました。地域の協力を得て、学生とデザイナーがフィールドワークを行い、体験や発見をワークショップを通してまとめました。その後、観光資源の再発見と観光のコンセプトの提案を行いました。

≪デザインやクリエイティブ文化の醸成≫
「デザインの教室~じぶんえんぶれむ~」

 小学生を対象としたエンブレム作りのプログラムを大学生とともに作り上げました。まず自分の名前を元に下絵をつくり、それを元にエンブレムシールを作るクリエイティブ体験のプログラムです。

≪広報担当者や、デザイナー、クリエイター対象の勉強会≫

 企業の広報担当者や、デザイナー、クリエイティブ関連の方にむけた、勉強会を不定期で開催しています。昨年は「商標」をテーマに、特許事務所から講師をお招きし、商標調査について開催しました。
 
 その他、橋本デザイン会議では、2016年から企業と学生デザイナーを繋ぐ「クライアントワーク推進部」という取り組みをしています。橋本デザイン会議のディレクターが学生をサポートしながら、実際に企業のデザイン業務を学生が担います。これは、地域企業、デザイナー、クリエイター、学生など分野を横断した繋がりから生み出される価値を探す取り組みです。

橋本デザイン会議
http://hd-mtg.jp/
観光資源の調査と観光コンセプトの提案「やらねば!半原 PROJJECT ! 」 写真その1
観光資源の調査と観光コンセプトの提案「やらねば!半原 PROJJECT ! 」 写真その2
デザインの教室~じぶんえんぶれむ~