かわらばん

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かわらばん入居版122号 2014年7月

オフィス ハラダ
   「人事労務担当者の”困った”をメールで対応!」
【代表プロフィール】
原田 恵一(はらだ けいいち)1965年生まれ
東京都大田区出身、相模原市在住

 2005年に社会保険労務士として登録し、すぐにインターネットを活用した労働相談を開始されました。パワハラを中心とするトラブルについて、日本全国から、ピーク時には年間1,000件を超える相談を受けたそうです。
 奥様のご実家が相模原で土地柄も気に入り、相模原に引っ越してこられました。学生時代は体育会の水泳部に所属し、どの競技もこなせるマルチプイヤー(?)だったとのこと。若いころはカヌーやウインドサーフィンに明け暮れて、今は温泉巡りに夢中で、何かと“水”に縁がある原田さんです。

【起業のきっかけは?】
 大学卒業後、証券会社に就職。そこで見たものは、土日祝日を問わず注文を取りに出かける先輩の姿、成績が上がらなければ公然と給料泥棒呼ばわりする支店長などなど。社会人一年生だった原田さんにとって、そんな衝撃的な日常に体調を崩し、会計事務所に転職、そこで待っていたのは、ミスを逐一指摘し、執拗に叱責と暴言を繰り返す上司でした。
 やがてバブルは崩壊し、社会環境が大きく変化する中で、「パワハラ」というキーワードに出会います。職場の問題の本質は、実はこの「パワハラ」ではないか…これまで経験した嫌な思いは、深刻な労働問題であることに気付きはじめます。
 ところが一方で、問題の解決は我慢をするか会社を辞めるか、そんなぎりぎりの状況に従業員が追い込まれる職場の現状を、経営者がなかなか理解しにくいことも分かってきました。社内的に解決可能な問題が放置され、意思に反する離職を余儀なくされる、こんな不幸をいつまで繰り返すのか…という疑問が、原田さんを社会保険労務士にさせた背景にあります。

【事業紹介】
 現在は“特定社会保険労務士※1.”として労働相談・問題解決支援を行っています。特に力を入れているのが「メール相談顧問」で、人事労務担当者の“困った”をメールで対応するというサービス。月額7,000円(税別)から受けることができ、紛争まで発展する可能性のある労務管理の実態を捉えて、適切な対処方法などの助言を行います。労務担当者の方とのやり取りがメインですが、時々、その会社の社長から
「メール、見てますよ。いつもお世話になって!」
と感謝の言葉を頂くときは、今の仕事に充実感を感じる瞬間だそうです。

【これからの夢または目標は?】
 雇い主にとっても働き手にとってもそれぞれが幸せになるための仕事をしていきたいと考えています。労働紛争は大企業に限った話ではなく、中小企業もそのリスクにさらされています。しかし本当に重要なのは、その紛争自体を解決することではなく、紛争そのものを未然に防ぐことにあります。「雇用」は多くの法律などが絡む複雑な関係ですが、円滑なコミュニケーションがあれば問題が大きくなることもないケースがほとんどです。
 専門家としての立場だけにとらわれることなく、一人の人間としてももっと多くの企業やその従業員の方々のお役に立っていきたいと思っています。

(※1.)特定社会保険労務士は、労働者と経営者が争いになったとき、法律で定められた裁判外紛争解決手続について、代理人として裁判によらない円満解決を実現することができる社会保険労務士を指します。

オフィス ハラダ
SIC-1 Desk⑩
E-mail:info@office-harada.jp
URL:http://www.office-harada.jp
原田さん
毎月発行しています。