かわらばん

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かわらばん地域版10号 2010年12月

株式会社コンタクト
   顧客との『コンタクト』に社員一丸となり挑戦していく
 相模原市の上溝を拠点に、半導体ウエハー容器の全自動洗浄装置等を手がけている株式会社コンタクトの田島社長を訪ねました。

 半導体ウエハー容器とはFOUPと呼ばれているもので、半導体を製造する材料であるウエハーを収納し搬送するケースのことである。コンタクトは全自動洗浄装置の分野で世界シェアNO.1の企業である。
 創業前、田島社長は工場等で使われる機械の設計や施工を手がける会社で半導体容器の洗浄装置の開発に取り組んでいた。当時は、半導体ウエハー容器に関する衛生面は現在ほど重要視されていなかったため、事業化までには至らなかったそうである。しかしながら、田島社長以下、同じ志を持つ創業メンバーは、「容器の高度な洗浄が必要とされる時が来る。」と確信し、平成15年に独立した。
 創業時の熱心な事業への取り組みもあり、当時の人気ゲーム機が開発されていた工場で採用されたことがきっかけとなって、CCD関連の工場でも続いて採用される等、順調な滑り出しとなった。
 会社名の『コンタクト』は、たくさんの方と出会いたいとの思いから命名し、一期一会に由来する。田島社長の基本姿勢は、絶えずユーザー重視である。お客様が望む以上の品質・価格等、あらゆる面で妥協が無い。この姿勢を支えるのは、コンタクトの社員達であると田島社長は熱く語る。平均年齢は40代と比較的若く、失敗を恐れずに新しい事にチャレンジし続けている。
 その代表例が、2008年にリリースされた「CFC330」という装置である。これまでの半導体ウエハー容器の全自動洗浄装置の概念を変えるべく、高度なスペックだけでなく、コスト面でも圧倒的な優位性を保っている。 最近は、品質証明のため欧州規格(CEマーク)を習得する等、その動きは積極的である。
 現在は、これまで培ってきたノウハウを活かし、半導体以外の分野にも進出するべく、たゆまざるチャレンジを続けている。田島社長以下、コンタクトは時代の先を見据えていると感じた。

株式会社コンタクト 代表取締役 田島 敏行
所在地:相模原市中央区上溝2259-3 創業:平成15年8月
従業員数:20名 資本金:1,000万円 前期売上高:約8億円
事業内容:半導体ウエハー容器の全自動洗浄装置、各種生産設備機械、
各種検査装置、各種半導体関連装置等の設計・製作及び輸入販売

URL:http://www.e-contact.co.jp
セミコンジャパン2010の展示会
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