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株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ  財津センター長  安原社長
かわらばん入居版262号 2026年3月 入居企業紹介

株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ

化学材料と成膜プロセスの一貫ソリューション企業として飛躍!!

【入居企業プロフィール】
株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
代表取締役社長 安原 重雄(やすはら しげお)

 ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ(以下、JAC)社は2004年に八王子で設立。成膜材料ベンチャー時代の上司・部下の関係にあった現代表取締役会長の三尋木さんと現代表取締役社長の安原さんで、共に起業しました。2005年にSICに入居し、2014年にStartup Lab.(SIC-1)からInnovation Lab.(SIC-3)に移転、2018年に本社を厚木市の内陸工業団地内に移し、2024年にはつくばみらい市に生産技術設計開発センターを開設しました。JAC社は国内外の半導体関連企業からの受託開発や共同研究開発を行っており、世界の最先端半導体研究開発を支える業界内の黒子企業とも言えます。

【JAC社の事業内容】
 JAC社の事業は大きく3つで、「半導体製造などに使用されるALD/CVD材料の開発・製造・販売」、「化学材料用の特殊なステンレス容器の設計・製造・販売」、「顧客要求に合わせた薄膜を試験的に成膜する受託研究」です。Innovation Lab.ではプロセス開発センターとして受託成膜の業務を行っています。

 受託成膜事業は、“化学材料の知見”と“成膜技術”を融合させた一貫解決型サービスです。単なる成膜の代行ではなく、材料の選定から合成、成膜プロセス開発、評価までを垂直統合で行える点が、国内外の競合他社にはない最大の強みとなっています。技術面では、ナノメートル単位での膜厚制御が可能なALD(原子層堆積法:原子を一層ずつ積み上げ、薄膜を作る技術)やCVD(化学気相成長法:ガスの化学反応で基板に薄膜を形成する技術)を主軸としています。シリコン系や化合物半導体材料、高誘電体、金属膜、耐腐食・耐摩耗コーティング、ガスバリア用樹脂への成膜など、幅広い用途に対応可能です。自社で特殊化学材料を製造しているため、既存の材料でニーズが満たせない場合には、カスタム合成した新規化合物を用いた成膜試験にも対応可能です。

 JAC社がさらにこだわり、追求しているのは、開発初期段階における“スピード”と“柔軟性”です。チップサイズから2インチ径までの小サイズ基板に対応しており、高額な装置を自前で導入する前に、どのような条件でどんな膜ができるかを低コストで検証できます。社内には、超高真空仕様や最高1500℃の高温に対応した各種ALD・CVD装置が揃っており、炭化ケイ素(SiC)や窒化ホウ素(BN)のような高温素材にも対応し、ガスラインの変更やプラズマ処理、オゾン等の多様な酸化剤の使用など、顧客の要望に応じた装置のカスタマイズや条件設定が可能です。さらに、成膜プロセスのみならず、材料の熱安定性や蒸気圧といった物理データの取得や、成膜後の膜質評価も一貫して行います。これにより、顧客は装置設計の仕様策定やプロセス条件のスクリーニングを効率的に進めることができ、開発期間の大幅な短縮とコストダウンに貢献します。

【これからの目標】
 受託成膜で培った技術力や顧客からの評価、信頼をもとに、特殊化学材料の開発、販売も強化していきます。おかげさまで少しずつ受注も増えてきていることから、化学材料製造の生産能力も向上させていかなければなりません。そのため、つくばみらい市に生産技術設計開発センターを開設しました。

 これからの成長を支えるのは“人材”で、JAC社の事業や企業としての姿勢に共感してもらえる人材、共に成長していける仲間を増やしていきたいと思います。半導体分野で磨き上げた知見を光学薄膜、レーザー応用に、さらには再生可能エネルギー、医療機器、生体材料、飲料分野へ展開し、一層の発展を目指します。

株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
プロセス開発センター
SIC-3 Innovation Lab. 3114号室
本社:厚木市上依知3007-4(神奈川県内陸工業団地内)
https://japanadvancedchemicals.com/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。

受託成膜をより効率的に行う為の装置“多目的クラスタープラットフォーム”

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