かわらばん

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かわらばん入居版153号 2017年2月

三立工業株式会社
   「人生これから。設計技術で描く”夢”」
【代表プロフィール】
三立工業株式会社
代表取締役 小形 清(おがた きよし)
東京都目黒区生まれ・佐賀県唐津市育ち、八王子市在住

 雪が大好きで、スキーが大好きで、今シーズンもスキー場に足を運ばれている小形社長は、高校卒業後、鉄鋼メーカーに就職し働きながら明治大学の夜間部に通い勉学に励むなど大変な努力家です。26歳の頃、技術を身に付けたいと思い、機械設計事務所に転職。先に入社した同年代や年下の先輩に追いつこうと、「3年間で9年分働く」を目標にして仕事をされたそうです。
 30歳の時に独立を決意し、機械設計事務所を設立されました。サーボモータやセンサー機器がない時代に、自動車ドアの自動取付け装置を開発するなどして、会社は十数名の社員を抱えるほどになりました。また、全国に所在する機械設計業者団体の取りまとめにも奔走され、現在の一般社団法人日本機械設計工業会の設立に携わるなど、機械設計業界の発展にも大きく貢献されてきました。

【入居のきっかけは?】
 10年ほど前に一度、会社を閉じられましたが、2014年11月に当時と同じ社名である三立工業株式会社を設立されました。もともと八王子市にお住まいで、相模原市内の企業ともお付き合いのあった縁でSICの存在を知り、2015年8月よりDesk10に入会されました。その後、2016年12月より、SIC-1 スモールオフィスに入居されています。

【事業紹介】
 同社はテントシート類の塩ビ素材と繊維を分離・再生する装置の開発を行っています。テントシートは、ポリエステル繊維に塩ビをコーティング又はディッピングした複合繊維製品のため、リサイクルすることが難しいという課題を抱えています。使用後はほとんど全て焼却や埋め立て等廃棄されているのが現状で、テント業界では東京オリンピックを控え、廃材の再生は業界喫緊の課題となっています。

 小形社長はこれまでに培ってきた機械設計の経験から複合繊維の分離再生装置の開発に成功し、現在はその製品化に向けて「ものづくり補助金」の支援を受け試作機のテストなどを進めています。この技術は、使用済みのテントシートを素材別に分離することで塩ビ床材などへの再生・リサイクルを可能にする画期的なもので、社会的に環境配慮や資源の有効活用が求められる中、大きな可能性を秘めた技術と言えます。「塩化ビニール環境対策協議会」の機関紙「PVCnews」(2016年9月号No.98)の特集では、世界初の試みとして紹介されています。

【これからの夢または目標は?】
 「私の人生はこれから」と語る小形社長。装置の販売だけでなく、複合繊維素材の再生・リサイクルサービスの開始に向けても着々と準備を進めています。夢は大きく“世界制覇”。世界初の技術と小形社長の熱い想いが、近い将来、塩ビ再生の世界を変えているかもしれません。
                          (SIC 樽川)
三立工業株式会社
SIC-1 304 号室
TEL 042-703-6106
http://www.sanlitsu.co.jp
代表取締役 小形 清さん
今回の助成金による複合繊維廃材の分離再生装置
従来のテスト機