子どもアントレ
(さがみはら子どもアントレプレナー体験事業)

子どもアントレ

令和5年度 当日の様子

1班 社名:夏風雑貨店 商品:風鈴 BB:髙崎美羽
2班 社名:スマイルズフォト 商品:木製フォトフレーム BB:新井麻優子
3班 社名:MTA 商品:マルチトレー BB:潟山彩花
4班 社名:レインボー 商品:紙バンドかご BB:山中綾萌
5班 社名:SYCNロボット工場 商品:ロボットキーホルダー BB:岡島夏綺 
6班 社名:バイオ6 商品:木製リース BB:長澤結菜
7班 社名:和風の世界 商品:絵付け皿 BB:関山泰我
8班 社名:花やかリース工場 商品:お花リース BB:八木愛

参加者の声

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1日目

・オリエンテーション、顔合わせ
6人全員が初めて対面した時、緊張した様子でなかなか話し出さず、メンバー同士の会話というよりも、私(BB)との会話がメインになっていました。しかし時間が経つにつれ、習い事やスポーツ、好きな食べ物などについて壁が砕けたように話し合える雰囲気になっていました。その後のアイスブレイクではさらに距離が縮まり、楽しそうな声でもう1回やりたいとの声がありました。アイスブレイクはナンジャモンジャゲームでした。私も参加し、本気でやるなということを実は言い聞かされていました。しかし、みんなの実力をなめていました。本気でやっても手を出せないくらいのみんなの熱量と記憶力に圧倒されました。



2日目

・会社設立
会社に関する講義では、メモを取りながら真剣に聞く様子が見受けられました。また、講義のスタッフが質問をした際には、みんな進んで手を挙げて発表していました。勇気ある行動に非常に感激しました。役職決定に関しては、事前に役職説明があったこともあり、どの役職に就きたいかある程度決めていたようで、ほとんどのメンバーがやりたい役職がはっきりしていました。やりたい役職が被っていたメンバーが何人かいましたが、意見を尊重して、譲り合ったことでスムーズに役職が決まりました。
また、商品については、商品説明後の当初の希望ではメンバー全員が、風鈴がいいという意見が出ました。しかし、商品サンプルを見た後は、使い勝手の良さや実用性、作りやすさなどを考え、メンバー全員で相談し、第1希望は紙バンドかご、第2希望は絵付け皿に決めました。そして他の会社と被ることなく、第1希望の紙バンドかごに決定しました。また、商品販売場所に関しても、それぞれの意見を尊重して全員が納得した場所に決定しました。いろいろなことを決めるのに、しっかり話し合い、メンバーの意見を尊重していたこと、とても素晴らしいと思います。
そして会社名はレインボーという名前に決まりました。7人の個性を尊重して足し合わせるといった素敵な理由からレインボーになったそうで、6人のメンバーにプラス私も入れてくれるメンバーの優しさに心を打たれました。


・事業計画書作成
レインボーが作った商品、“海のバッグ”と“夕日のバッグ”は海の見られない地域の人や忙しくて夕日や海を見られない人でも、すぐそばで海や夕日を感じられるようにという願いが込められていました。商品名を考える当初からこのような素敵な願いをメンバーで相談して決めていて、メンバーの優しい考えに非常に感動しました。かごを作るにあたって必要な材料や道具を考えなければなりません。当初は想定よりはるかに多い個数を作ろうと計画をしていました。私は4時間で1人6~7個くらい作れるという意見にびっくりしてしまいました。しかし、1人のメンバーが「買ってもらえる商品になるか」という点を指摘し、時間内に作り出せそうな個数に変更されました。材料に関してはスムーズにメンバーの意見がまとまっていましたが、道具に関しては、利益を重視し時間を過小評価するメンバーと時間内に終わらせることを心配するメンバーの意見が対立する場面もありました。しかし、何度も話し合いを重ね、ちょうどよい時間と量になりました。このようにして、メンバー全員の意見を反映した事業計画書が完成しました。


・融資交渉
他の会社が融資交渉に失敗したという報告を聞き、自信満々だった事業計画書に不安が募り始めました。そして、とうとう順番となり、銀行と対面する時間がやってきました。いつもの元気あふれる声はいつの間にか小さくなり、緊張した面持ちで、辿々しく銀行への質問に答えていました。メンバーの様子につられ、なんだか私まで緊張してしまいました。初めての融資交渉の結果は失敗でした。銀行からは道具の数量や数値の違いを指摘されました。「あんなに頑張って作った事業計画書なのに…」とメンバーの多くは落ち込んでしまいました。しかし、「これが終わらなきゃ商品を届けられない」といった声かけにより、2回目に備えて、指摘されたところをもう一度見直しました。


3日目

・融資交渉
2日目に指摘されたところの振り返りをしたことで、修正はスムーズでした。そして、ついに2回目の融資交渉です。ここで大きく活躍したのは経理マネージャー!質問の多さに困惑する場面もありましたが、それまでに話し合ったことをしっかり伝えていました。そして見事銀行からお金を借りることに成功しました。2回で成功する会社は珍しく、メンバーの頑張りがあったからこその成功だと思います。


・材料仕入れ
事業計画書通りに材料の仕入れを行っていました。一方で道具のレンタルに関しては、いつのタイミングでどれくらいという部分にメンバー内で迷いが生まれ、意見が対立することもありましたが、話し合いを繰り返し、しっかり決めていました。


・商品製造
レインボーが商品製造をする時には、周りの会社はすでに製造に取り掛かっていて、メンバーの中で「早く作らなきゃ」という焦りが生じていました。当初は商品ごとに分担する計画でしたが、焦りからか、分担しないで無我夢中で製造していました。また、道具のレンタルやアルバイトを雇うことなどを忘れてしまい、”道具や人の手が足りない”という事態が発生しました。個数に関しては当初の40個の案から24個に減らしたものの、私も時間内に終わるかひやひやしていました。しかし、メンバーが絶対に忘れなかったことが『あきらめずにチャレンジしよう』という目標だったと思います。買ってもらえる商品を目指しつつ、最後の最後まで手を止めずに商品製造を続けました。途中アルバイトを雇ったり、道具のレンタルをしながら商品24個全てを作り上げることができました。


4日目

・販売準備、販売
レインボーは販売準備からテキパキと動いていました。どのように置いたら買ってもらえるかなど、商品を置きながらメンバーで考え、ディスプレイをうまく活用しつつ商品を陳列することができました。そして、ついに、これまでの努力を活かす場面が来ました。販売開始当初はほかの会社の声に押されてしまうメンバーもいましたが、販売マネージャーの大きな声での声掛けに刺激され、いつの間にかメンバー全員が声掛けできていました。ただ声掛けするのではなく、ほかの会社との差別化という点も考えられており、自分たちが作った商品の想いをお客様に伝えていました。また、この想いがお客様に伝わり、ついに商品が完売しました。完売後は喜びと達成感に満ち溢れていました。それまでの努力を見てきた私も思わず一緒になって喜んでいました。


・決算、返済
24個という個数から必要な道具の量を過小評価していた部分があったため、実際に製造する際にはプラスで道具のレンタルやアルバイトの雇用を行っていました。時間がギリギリで慌てていたという面もあり、さっちゃんマルシェの利用所が何枚か紛失していました。そのため、決算がなかなか進まず、スタッフのサポートを得て決算書を完成させることができました。ここでメンバーは商品を作って、販売して終わりではないということを深く勉強できたと感じています。そしてやっと、銀行への返済がやってきました。ここで、はじめは手を挙げることのない静かなメンバーも積極的に挙手をし、発表する場面が見られました。私は4日間という短い間でしたが、メンバーの成長を間近に感じることができました。そして最後に、社長さんから給料が手渡されました。給料を受け取り、自分たちの努力を実感している様子で、私まで感激しました。


・報告会、修了式
非常に緊張した様子でそれまでの成果を他の会社、親御さんなどに報告していました。力を入れた部分、工夫した部分などをしっかり発表できていました。本当にお疲れ様です!よく頑張りました!



BBからのコメント

レインボーのみんな4日間という短い間でしたが、本当にお疲れ様でした。日に日に仲が深まっていくみんなの姿を見て、私も嬉しくなりました。事業計画書や融資交渉、商品製造、販売、様々な過程でたくさんの壁にぶつかりましたが、メンバー同士の協力があったからこそ乗り越えられたのではないでしょうか。6人がいるからこそレインボーが作られて、みんなの個性が光っていました。また、レインボーのみんなは他の会社とも仲良くできていましたね。これもとても大事なことです。たくさん仲間を増やして、支えあえる人を増やしていってください。「最後に、来年もアントレをやりたい」や「私みたいなBBになりたい」という声、非常に嬉しかったです。これでみんなもアントレのファンになれたのではないでしょうか。みんなが大学生になったときは私よりもずっといいBBで素敵なアントレができると思います。ありがとうございました!!



山中 綾萌(BB)



1班 社名:夏風雑貨店 商品:風鈴 BB:髙崎美羽
2班 社名:スマイルズフォト 商品:木製フォトフレーム BB:新井麻優子
3班 社名:MTA 商品:マルチトレー BB:潟山彩花
4班 社名:レインボー 商品:紙バンドかご BB:山中綾萌
5班 社名:SYCNロボット工場 商品:ロボットキーホルダー BB:岡島夏綺 
6班 社名:バイオ6 商品:木製リース BB:長澤結菜
7班 社名:和風の世界 商品:絵付け皿 BB:関山泰我
8班 社名:花やかリース工場 商品:お花リース BB:八木愛

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協賛社(者)のご紹介

子どもアントレは、開催趣旨にご賛同いただいた多くの皆様からのご協賛により成り立っております。

  • 有限会社河野製作所
  • 株式会社大塚鉄工所
  • 株式会社キャロットシステムズ
  • 平塚信用金庫 相模野支店
  • 株式会社ミヨシ・ロジスティックス
  • 株式会社昭和真空
  • 有限会社大槻鈑金工業所
  • 株式会社旭商会
  • 横浜伸銅株式会社
  • 株式会社シグマ工業
  • 旭フォークリフト株式会社
  • 有限会社早川銘板製作所