かわらばん

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かわらばん地域版55号 2018年5月

賃貸事業
   企業をサポートし隊シリーズ -S I C 編- What is “Incubation” ?
 SICの特徴ある事業とその担当者の紹介を通じ、インキュベーションセンターとは何かをお伝えしています。今回は、「賃貸事業」を紹介します。

 インキュベーションセンターの屋台骨である賃貸事業を相模原市内の西橋本に2施設(SIC-1、SIC-2)、上溝に1施設(SIC-3)の計3棟で展開しています。研究所、オフィス、工場の用途に貸室単位で提供するとともに、8年前からは、フリーデスクの会員制レンタルオフィス「Desk10」を始めています。

 広さ、高さ、電気設備、水道設備,耐荷重などが異なる13タイプ1 2 3 室に入居、入会することで、一般的な賃貸ビルやレンタルオフィスとは違ったサービスを受けられます。企業の成長促進を目的に設計しており、その利用のしやすさと無駄のない機能は、建設から18年経過した今も入居者の皆様から喜ばれています。

 現在7名のインキュベーション・マネージャーが常駐しており、経営全般や操業環境整備等について手軽にご相談いただけます。

S I C -1
 インキュベーションセンターの先駆けとして2000年にオープン。工場タイプのラボ・研究室タイプのセミラボ・オフィス利用のスモールオフィスを有する新たな産業育成拠点として、創業者と新たな事業展開を目指す中小企業を対象とし、ゼロからのスタートで入居企業の皆様とともに成長してきました。起業家長屋をイメージした建物内は、1階のロビーに商談スペース、休憩スペース、会議室などを設置しており、交流の場となっています。最長7年の入居期限はありますが、賃料を抑えたSIC-1は、最も多くの企業が入居し、卒業しています。

S I C -2
 SIC-1で成長した企業の更なる規模拡大の受け皿として、また、技術力のある企業の地域産業との連携促進の場として、セミラボ、オフィスの2種類の部屋タイプで構成しています。3年ごとの契約による長期的な経営戦略の展開を可能にし、地域連携の核を目指す企業に入居していただいています。

S I C -3
 SIC-2同様、SIC-1で成長したものづくり企業の規模拡大の受け皿として整備しました、ハード面の特徴は、1階貸室はSIC-1のラボをもとに利用しやすい中二階を採用し、さらに進化した造りになっています。また、用途地域の特性上、生産活動ができることが最大のメリットです。
 津久井産の木材を使用した多目的室は、昼は食堂、夜は入居者間・企業間の交流スペースとして、日中は商談スペースとしても利用でき、存在感を発揮しています。

Desk10
 フリーデスク10席を整備しています。現在28名の会員が利用しているレンタルオフィスです。 

- 担当IMから一言 -

<賃貸事業へ込める想い>

 事業を担当して5年目を迎えました。当初から一貫して、入居者様からいただく操業環境に関するご意見やご要望に迅速かつ適切に応えることを一番に心がけてまいりました。入居者の皆様のハード面、ソフト面の困りごとに、同じ屋根の下で仕事をしている仲間として応えられるよう、また、入居者交流会など温かく気軽な雰囲気づくりを心がけています。

<インキュベーション・マネージャーとしての今後の方向性>
 
昨年養成研修を受け、日本ビジネス・インキュベーション協会認定のインキュベーション・マネージャーとなりました。これからも、入居者の皆様にハード面だけではなく、経営サポートといったソフト面でもお役にたてるよう日々精進し、おもてなしを備えた「SICのホテルマンのような存在」を目指し励んでいきます。

○ 総務部 大谷 裕一 ○

神奈川県相模原市水郷田名の出身。大学卒業後、飲食系企業に入社し、店舗マネジメント業務に従事。2012年のSICのソーシャルビジネス創育支援事業(津久井地域の資源を活用して事業化支援を行った「地域資源発信プロジェクト室」)のスタッフとして入社。2014年から施設管理を担当し、入居募集、入居審査、入退去事務、施設修繕などの業務を行っている。
大谷インキュベーションマネージャー