かわらばん

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     入居企業紹介
かわらばん入居版207号 2021年8月

サメス・クレムリン株式会社
   欧州発の優れた技術で日本の製造業に貢献する!!
【責任者プロフィール】
サメス・クレムリン株式会社
オートモーティブ&キーアカウント ダイレクタ
丹野 栄一(たんの えいいち)

 サメス・クレムリン株式会社は本部がフランスにあり、世界17か国に拠点を置くグローバル企業の日本法人です。丹野さんは横浜市生まれで、欧州での仕事が長く、営業やサービス業務に従事していました。帰国後は外資系企業での勤務を経て、2014年にサメス・クレムリンの日本法人を立ち上げ、現在に至ります。

 丹野さんはサッカーを観戦するよりもプレイする方が好きで、現在も週に2回はフットサルで体を動かし、毎日のトレーニングを欠かさないそうです。また留学先もサッカーにちなんで選び、アイルランドでは英語を学び、スペインではビジネスの学位を取得しました。その他イギリスやドイツでの駐在経験もある、国際派で活動的な面があります。

【入居の経緯】
 サメス・クレムリンは農業・工業分野における噴霧や塗装の技術分野で事業を展開するEXEL Industries グループ会社のひとつで、サメス・クレムリンも塗装機器・粉体流体搬送機器メーカーとして世界3位のポジションにあります。サメス・クレムリンはグローバル展開を図るために、日本法人を横浜市に設立しました。日本固有の市場特性に対応するためには実機によるデモンストレーションや案件ごとのカスタマイズのための環境が必須となり、また、産業用ロボット分野で注目度の高い相模原市に移転することで新たなビジネスやネットワーク構築を期待して、SICへの入居となりました。

【事業内容】
 サメス・クレムリンは自動車や産業機器の他、あらゆる工業分野の塗装工程で使用される機器のメーカーです。1924年にエアスプレーガンを開発・販売したクレムリン社(当時はクレムリン・レクソン社)と世界で初めて静電粉体塗装機を開発したサメス社が2015年に合併し、現在に至ります。塗装にはエアスプレーの他、エアレス塗装、高粘度塗布、静電塗装、粉体塗装、エアミックス塗装など多様な技術が用途ごとに活用されていますが、それらはサメス・クレムリンやそのルーツとなった会社が実用化に向けて研究開発を進めてきたものです。特に静電塗装とエアミックス塗装において、サメス・クレムリンの技術力が現在も世界中で高い評価を受けています。

 自動車業界では既に多くの企業でサメス・クレムリンの機器が採用されている中、他の工業分野向けにもロボットなどの自動化システムに組み込み、あらゆる現場での生産性・品質の向上に貢献するための事業活動を行っています。

【今後の目標】
 近年、産業界における塗装加工には“環境負荷低減”が強く求められます。特に欧米では溶剤塗料から水性塗料へのシフトが進んでいる中、日本でも水溶塗装の採用が広がりつつあります。日本の製造業は現場の意向が強く反映されるといった、海外にはない価値観がある中で、欧州で生まれた技術をさらに普及させることがサメス・クレムリンの役割です。そして、地球環境を守るという使命をおびたグローバル企業として、この相模原を新たな拠点として飛躍していくことがこれからの目標です。

サメス・クレムリン株式会社
SIC-1 Startup Lab. 1302号室
https://www.sames-kremlin.com/japan/jp/
※ ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。
丹野さん
セミラボ内にデモシステムを設置。用途によってスプレーガンの交換が可能。
イノベル
ナノベル801