かわらばん

かわらばん

     入居企業紹介
かわらばん入居版199号 2020年12月

エピトマップ株式会社
   動物とヒトの医療発展に貢献する会社として
【代表プロフィール】
エピトマップ株式会社
取締役 長谷川 章市(はせがわ しょういち)
相模原市生まれ、西宮市育ち 川崎市在住

 父親の転勤で高校生まで転校することが多かった長谷川さんは大学を卒業後、都市銀行に就職しました。支店と本部での勤務を経ながら、担当したベンチャー企業の影響もあって、34才の時に株式会社ケイエスピーに転職し、インキュベーション・マネージャーとしてSICの入居企業でもある動物アレルギー検査株式会社(以下AACL)の担当をしていました。この4月に同社の常勤取締役となり、7月に設立したエピトマップ株式会社(以下エピトマップ社)の取締役も務めています。息子さんが所属していた少年野球チームのコーチをされていたこともありましたが、最近では新たな趣味としてそば打ちや陶芸にチャレンジしているとのこと。

【エピトマップ株式会社の設立】
 Desk10の会員企業であるエピトマップ社は今年7月に設立しました。代表者はAACLの代表取締役でもある増田健一社長で、先日のSICのHINTセミナーでも新型コロナウイルス感染症のワクチン開発についてご登壇いただきました。

【事業内容】
 理化学研究所とAACLは2015年から「パンデミックウイルス感染症に対する化学合成ワクチンの開発」のための共同研究に取り組み、その研究成果を事業化することがエピトマップ社の目的です。注力しているのは猫伝染性腹膜炎(FIP)に有効なワクチン開発で、その知見がCOVID-19のヒトワクチン開発にも応用されることが期待されます。

 これらの研究は長期的なプロジェクトでもあり、資金調達や人材の確保など、実務においても高い専門性が必要となります。そこでインキュベーション・マネージャーとしての豊富な実務経験がある長谷川さんがエピトマップ社に経営陣として参画し、事業化に関する責任者としてプロジェクトを推進しています。

【今後の目標】
 動物とヒトの医療発展に貢献するため、まずは犬や猫を対象としたワクチンや抗体医薬品などを上市させなければなりません。新型コロナウイルスによる社会の混迷、いわゆる“コロナ禍”はまだ先を見通すことができないのが実情です。その終息のためにも、一日も早い事業化に向けてエピトマップ社は邁進していきます。

エピトマップ株式会社
Desk10会員
連絡先 : 042-770 - 0355
長谷川さん
理化学研究所バトンゾーン研究推進プログラム「人工ワクチン研究チーム」一番右、増田社長