セミナー情報

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さがみはら表面技術フォーラム2011

近未来産業における、表面技術の今。

世界人口が70億を突破し、世界的な規模で環境負荷の低減や資源枯渇防止への意識が高まりつつあります。
こうした新時代の潮流に呼応して、有害物質の分析・抑制・排除、安全、省エネ、高寿命化などを実現する新たな材料が求められてきており、表面技術はこれまで以上に種々の産業分野において大きな役割を演じつつあります。

プログラム

リニアモーターカーの開発と四十三年かけた夢
~リニア中央新幹線の駅が相模原市に~

神奈川大学 名誉教授 大石 不二夫 氏


リニアモーターカーは、超伝導磁石を利用し最高時速550kmの浮上走行で東京~大阪間を1時間でむすぶ夢の超高速鉄道です。2027年開業予定で、国交省は沿線企業への経済効果を年間8700億円と試算しています。今回、鉄道技術研究所(現、鉄道総研)にて開発に初期から携わった講師が開発秘話と技術的・経済的波及効果、そして将来展望を熱く語ります。

スギ花粉は上空でどうなっていくの?
~飛散メカニズムと生体への影響について~

埼玉大学 准教授 王 青躍 氏

スギ花粉症は現在の日本において最も大きな被害をもたらしている公害の一つであり、国民の4人に1人が花粉症を患っています。都市部の排気ガス・微粒子等の汚染物質の影響を受けたスギ花粉は、上空飛散時に1ミクロン以下の微小なアレルゲンを放出して人体に侵入しやすくなります。今回、花粉の飛散メカニズムと生体への憎悪に関する最新の分析方法を紹介します。

21世紀は炭素の時代
~ダイヤモンドの機械的特性評価技術の現状~

日本工業大学 教授 竹内 貞雄 氏

新世代旅客機・ボーイング787では総重量の50%におよぶカーボンファイバー(CFRP)が使用されています。CFRPの穴加工にはダイヤモンドドリルが不可欠であり、その寿命は1000穴程度と短く、本格的な普及にはダイヤモンドドリル工具の性能(耐摩耗性、付着力)を向上させる必要があります。ダイヤモンドの耐摩耗性や付着力の評価方法の現状を紹介します。

表面コーティングによる
付加価値創生とその化学的手法

株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
安原 重雄 氏


ペットボトルや金属加工用超硬ドリル、またパソコンやカメラのメモリーとして使用される半導体チップなど、身の回りの様々な製品に表面処理技術が用いられています。中でも表面コーティングは新機能発現・付加価値向上が容易に行える技術として多様化の途をたどるとともに、重要度を増しています。今回その化学的手法という観点から実例を用いて紹介します。

開催日時

日時 平成23年12月2日(金) 14:00~17:30
会場 サン・エールさがみはらホール(相模原市緑区西橋本5-4-20)
交通 JR横浜線・JR相模線・京王線 橋本駅南口から徒歩10分
参加費 入場無料(先着順)
共催 社団法人表面技術協会 カーボン・プラスチック表面技術部会
 相模原市
 株式会社さがみはら産業創造センター さがみはら表面技術研究所

タイムスケジュール

14:00 - 14:30 挨拶 表面技術協会カーボン・プラスチック表面技術部会 会長 杉山 和夫
        株式会社さがみはら産業創造センター 専務取締役 山本 満
14:30 - 15:10 ① 『リニアモーターカーの開発と四十三年かけた夢』 大石 不二夫 氏
15:10 - 15:40 ② 『スギ花粉は上空でどうなっていくの?』 王 青躍 氏
15:40 - 16:00 休憩
16:00 - 16:30 ③ 『21世紀は炭素の時代』 竹内 貞雄 氏
16:30 - 17:00 ④ 『表面コーティングによる付加価値創生とその化学的手法』 安原 重雄 氏
17:00 - 17:30 SICさがみはら表面技術研究所の紹介 所長 須藤 理枝子

※フォーラムの後に、交流会・名刺交換会を予定しています。
 参加費:1,000円 時間 17:45〜20:00 (第1研修室)

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受付は終了いたしました。