かわらばん

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かわらばん地域版85号 2023年7月

株式会社ラクロー
   打刻レス勤怠サービス “ラクロー”
 クラウド型勤怠管理サービスの企画・開発・運営・販売を行う株式会社ラクローの岩崎奈緒己社長にお話を伺いました。

 前職の株式会社ソニックガーデンで新規事業として取り組んだのがクラウド型勤怠管理サービスで、開発や顧客開拓が進んだ段階で事業自体を分離・子会社化し、ラクロー社が設立されました。令和3年(2021年)7月、ラクロー社はソニックガーデン社から完全に独立、SIC-1 Startup Lab. に入居したのは令和4年(2022年)7月です。

 クラウド型勤怠管理サービス名は社名と同じ“ラクロー”。特長は打刻レスにすることで、法令違反リスクを低減できる点で、PCログやメールの送信などの客観的記録をベースに労働時間を自動で算出します。労務管理は、会社とその最も重要な経営資源である人材との関係性を大きく左右し、企業側には年々、厳格化が求められています。ラクローの開発にあたっては、弁護士や社会保険労務士といった専門家からの意見を取り入れ、「法令遵守」と「効率的な労働時間の把握」との両立の実現を目指しました。打刻レスの手法については、厚生労働省からは2019年4月施行の改正労働法への適法性を確認されています(厚生労働省発基0327第13号)。特にIPOを目指すIT企業などから「安心で効率的」との評価を受け、既に多くの企業に採用されています。

 ラクロー社は少数精鋭でシステム開発・管理を行っていますが、岩崎社長が自ら労働条件通知書の作成や社会保険の手続きなど、労務関連の業務を行う中で、「紙やExcelを見ながらそれぞれに設定・入力をしなければならない煩雑な業務を一元化できるのでは」と思い立ちました。現在は勤怠管理にとどまらず、給与、仕訳、資金繰りにも連動するシステムが実現可能と考え、新たなシステム、サービスを開発中です。従業員に必ず発行しなければならない『雇用条件通知書』からデータベース化し、一方で時間外・休日労働に関する協定届、いわゆる“36 協定届” による規定や条件も同じシステムの中で管理することで、慎重を期さなければならない業務の合理化が図れます。このシステムは2024年(令和6年)に正式販売を開始する予定で、既に別会社となるワンバックオフィス合同会社を設立させています。

 ラクロー社は会社自身も常にアップデートしていきながら、変化の速い時代にこそお客様に役立つサービスを提供します。働き方改革や生産性向上が叫ばれる今こそ、ラクローがお客様に、そして社会に貢献していきます。

株式会社ラクロー
SIC-1 Startup Lab.1312号室
https://www.raku-ro.com/