かわらばん

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かわらばん入居版225号 2023年2月

株式会社シグマ工業
   常に挑戦! ものづくりを支えるエンジニア集団企業として
【Desk10会員プロフィール】
株式会社シグマ工業
代表取締役 沼澤 剛志(ぬまざわ つよし)

 生まれも育ちも相模原市の沼澤さん。高校1年生の時、練習に明け暮れていた野球から離れ、ほかの様々な景色を見てみることにしました。3年生の時、野球部の試合を観戦し、沼澤さんが務めていたポジションに就いた同級生が放ったホームランを目の当たりにし、物事を貫く心を忘れてしまっていた自分自身を省みることになったと、青春時代を振り返ります。それからは何事にも後悔しないよう、妥協を許さない姿勢を大切にしています。

 学生の頃からバイクが好きで、今も気晴らしにツーリングしています。また、地元大野地区のソフトボール大会では助っ人として声が掛かることもしばしばで、内野も外野もこなすオールラウンダーです。

【家業のシグマ工業へ】
 大学を卒業して、大手メーカーのグループ会社に就職。配属となったのは自身が志願した生産技術グループでした。同期の多くが花形の開発グループで仕事をしていましたが、やがて父上、兄上が営むシグマ工業でエンジニアとして設計業務に就くため、とにかく仕事を覚え、現場での技術を身に着けるため懸命に取り組みました。そんな折、上司に誘われた居酒屋で自分自身しか見ていない態度を指摘され、半身な姿勢であったことに気付きます。それからはチームで仕事をすることの大切さを肝に銘じ、辛いとしか感じなかった仕事がやがて楽しいと思えるようになりました。技術と人間性を学び、27歳となった沼澤さんはシグマ工業での第一歩を踏み出します。

【オーダーメイドの装置屋、“シグマ工業”】
 株式会社シグマ工業は各種試験機、省力化機械、治工具などを開発・製造・販売しています。特に「圧力」、「流量」、「荷重」をターゲットとする検査装置は、客先の多様な生産活動を支えるため、検査精度はもちろん、堅牢性や操縦性も徹底的に追求します。また、昨今は「自動化」のニーズも高まっていることから、ロボットを組み入れたシステムも開発、提供しています。

 沼澤さんは父上が担われていた設備設計業務を、電気制御回路設計やシーケンスソフト制作は兄上が担当しています。忙しい日々を過ごす中、「経営とは?」という問いが芽生え、40歳の時に相模原市青年工業経営研究会の門を叩きました。個性豊かな会員経営者と切磋琢磨することで、“思いを言葉にする力”が身につき、それが会社の経営にとっても大切な素養であることを確信。そして、何度も兄上と話し合い、沼澤さんが社長になることを承諾してもらいました。2020年、父上が急逝され、代表取締役に就任。その翌年、ビジネスネットワークをさらに広げるため、Desk10に入会しました。

【これからの目標】
 独自の技術力を軸としながら加速的に進む技術革新に対応し、新たな事業領域を確立するため、超精密加工分野への参入を決意しました。試作に成功したヘリウムガスを使用するリークテスト機は、微細化が進み、高耐久性が求められるEV市場や半導体市場を見据えています。一方、新しい技術を取り込み、ものづくりの現場を支えるという強い使命をもつ人材の育成も推し進めています。
 シグマ工業は変容する市場の中で積極果敢にチャレンジを続けていきます。

株式会社シグマ工業
Desk10 会員
本社:〒252-0344 相模原市南区古淵1-34-6
工場:〒243- 0303 愛甲郡愛川町中津6790-2
URL: https://www.shiguma.jp/
   ※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。
沼澤さん
シグマ工業の開発品の例( スポンジ系ワーク自動組立装置 )