SIC職場リーダー養成塾

SIC職場リーダー養成塾

平成30年度 受講者の声

株式会社E:I・Hさん
 製品の外観不良が事業開始当初からあり、余計な工程の追加、客先への納期等の問題があった。課内で過去にも対策を話していたが、忙しいことを理由にして対策をしてこなかった。 また、対応できる人間も限られていた。  
 本塾でのコミュニケーション研修にてコーチングとティーチングとの違いを学び、実際に部下が意見を聞き出す姿勢に変えていく様に心掛けた。  
 次第に、課内で話し合いが生まれ、対策案を検討するようになり、また、コミュニケーションが活発になったことで、若手社員が自分から「作業をやってみたい」と相談が来るようになった。現在、不具合がまだ無くなってはいないが、課内でコミュニケーションを取りながら、目的に向かって活動できるようになった。
株式会社K:S・Mさん
 他の従業員の業務に気を遣い、自分自身だけで問題解決しようと努力してきたが、それでは限界があり中途半端にもなることが多かった。  
 リーダー塾では、コミュニケーション力のコーチング(傾聴・質問)を学び、他の従業員に対して行ってみると、以前と比べて多くの意見・考えが多く聞けるようになった。そして、一緒に物事を考えて実行してくれるようになった。  
 今まで個人プレーでの問題解決に取り組んで解決にまで至らなかったことが、同様の問題意識をもって一緒に問題解決に向けたPDCAサイクルを取り組めるようになってきた。さらに、皆で「生産性を向上させる」という共通の目的意識をもって業務を実施することができるようになってきたと実感している。
株式会社H:H・Kさん
  慢性的に倉庫保管スペースの不足が問題視されていたにもかかわらず、物量の変動に人手不足や時間が無い等の理由で対応が後手となり、はみ出し保管や入出庫の作業効率を落とす事態になっていた。  
 課題解決のプロセスを理解したことでスケジュールにズレが起きても、比較的短時間での修正が容易になった。また、コミュニケーション力が向上したことで、周りの人間を納得したうえで改善活動に巻きこむ事が出来た。  
 スケジュールを意識しながら改善を進めることで進捗管理を他者と共有し、双方納得した上での改善活動は、以前までと違い建設的で有意義な意見を出すようになった。結果目標値をクリアし、倉庫整理の活動も相まって予定より多くの保管スペースの確保ができた。
株式会社P:S・Kさん
  会社では短納期を方針とし、製造部でも製造の終了後翌日までに次工程へ製品搬入、事務処理を行うルールがある。しかし、自分が責任者である製造ラインではそのルールを順守出来ていない状況が続き、問題となっていた。  
 リーダー塾に参加し、講義や他の職場リーダーとのグループワークを通じてリーダーシップ力について学び、またコミュニケーションを円滑にするコーチングスキルや論理的な課題解決の手法を知り、部下を巻き込んで実践した。  
 本塾の受講、及び社内実践を通して、問題であった社内ルールの順守という課題を解決することができた。さらに、部下や他部署関係者とも有効なコミュニケーションを図り、リーダーシップ力の向上へと繋げることができた。
株式会社M:K・Hさん
 前年度より、製造時間の増加があった。ライン全体で約3分の増加がみられ、増加した工程の洗い出しをしたところ、作業者の変更があった工程が一番おおきかった。それにより、次工程者の手が止まることが多かった。  
 問題点を踏まえて課題設定を行い、対策として、両工程間に1日分の製品を置き、前工程者には作業の目標時間をもたせて実践した。その結果、次工程者は自分のペースで仕事ができるようになり、また、前作業者は、次工程を気にすることなく作業ペースが遅くならないような作業工程を構築することができた。  
 より作業工程を最適化させて、製造時間の削減を実現していくために、新たな対策案を検討しながら、今後もPDCAを実践していきたい。
株式会社M:S・Yさん
 最終検査において、マニュアルやチェックシートが統一化されていないことで、作業者の技量の差が生じてしまい、「カン・コツ」での対応を難しくしていた。  
 作業者の「使いやすい」「見やすい」を基準に考え、マニュアルとチェックシートを改善するために、学んだコーチングスキルを活用し、傾聴と質問を繰り返し行った。改善について話し合いを進めていくと、部下から積極的に「こうしたい」と要望がでてくるようになり、今までの書式の問題点が浮き彫りになっていった。  
 約2ケ月間かけて、誰が検査を行っても以前に比べて成果に差ができないような統一化されたマルニュアルとチェッシートを作成することができた。また、部下とのコミュニケーションも増えたことは業務の改善にもつながり、仕事が滞りなく行えるようになった。
株式会社O:O・Sさん
 リーダー間のコミュニケーションがうまく機能しないことでチームワークが乱れ、作業指示や分担が不明瞭になり、非効率な作業等への業務改善が進まなくなっていた。  
 リーダー養成塾のコーチングで学んだ傾聴、質問、承認を意識して取り組んだ。意見が対立した時には、「開かれた質問」を有効的に活用する事により、真の考えを引き出す事ができ、相手の考えを理解することで、お互いに代替案を出し易くなった。  
 双方向のコミュニケーションへと変化していったことで、共有する情報量が倍増し、チームワークがスムーズになった。また、承認を意識したことで、リーダー間の信頼関係が生まれ、行動予定、次年度計画、業務改善などの情報交換がスムーズにでき、作業がとても効率的になった。
株式会社K:U・Yさん
 仕事量の増加に伴いマシニングセンタを徐々に導入し増やして対応してきたが、それでも対応できない状況が続いていた。無人加工による24H対応にも取り組んではいるが、夜間の稼働率は目標の1/2程度しか達成していなかった。
 目標達成するには、他の作業者を巻き込んで取り組むことが必要不可欠であり、コミュニケーションについてディスカッションやコーチングと通じて学習した。実際に職場で活用し、各作業者が積極的に『報告・連絡・相談』を行いながら、計画を話し合うことができた。
 昼間に有人加工を優先に行い、帰宅時に無人で長く加工できる業務を実施した結果、夜間加工の時間を伸ばすことができ、効率よく加工ができるようになった。
株式会社M:T・Cさん
 年間ロットの大きな注文が入ると、資材部門の出庫担当者である部下が毎月のように部品の払出し間違いや出庫忘れなどのミスを連発し、次工程へ大きな迷惑がかかっていた。  
 リーダー塾で学んだ傾聴や質問を積極的に取り入れて聞き取りを行った。結果、現物の確認もれや基本手順を抜かしたまま作業を行っていたことがわかり、グループ全体で共通の問題として捉え、再発防止策を話し合った。  
 要因の一つに、部品整理ができていないことから課員全員で収納場所の変更や移動をし、5Sの徹底に努め、作業の基本手順もフローチャートに落とし込んだ。  
 出庫もれが防げるようになり、また、作業手順を見える化したことにより、落ち着いて作業に取りかかれるようになった。
株式会社T:T・Nさん
 施工管理における工事部の負担が大きく、仕事が後手に回りがちになっていることで、現場の遅延や安全面が疎かになるなどの影響がみられるようになった。  
 リーダー塾に参加することで、現状を分析して問題はどこにあるのか、どのように解決に向けて取り組むのかなどを講義によって学習。自社の課題解決に向けて、リーダーとしての自分自身の立ち位置や役割を理解しながら施工管理手順を明確化し、先を読んで仕事ができるようなチェックシートを作成して実践した。  
 取り組みを通じて、施工管理のスタートである仮設工事の準備時間が短くなるとともに負担が軽減されたと社員の声をもらうことができた。今後、安全面も踏まえた働きやすい環境づくりへのきっかけとなった。
株式会社S:K・Mさん
 新規の受注活動や既存顧客の深堀による受注増加が実施できない理由として、各営業担当が抱えている内勤業務量が多く、十分な営業活動時間が確保できていなかった。  
 リーダー養成塾では、グループディスカッション等で様々な気付きを得る事ができた。それを踏まえて、「一番の原因は何なのか?」と各担当者の業務量を把握・分析し、コーチングで学んだ「傾聴」「質問」「承認」を意識しながら、営業課内で積極的にコミュニケーションをとり、周囲を巻き込み課題解決に取り組んだ。  
 今回取り組んだ課題は、今後の新たな受注獲得に向けてとても重要な業務になる事から、他の営業課員より必要性が高いと共感を得ることができ、目標達成に向けて順調に進めることができた。
有限会社K:U・Yさん
 顧客の要求事項調査の業務において、納期遅れが発生していた。原因として、要求水準における知識不足や情報不足、年々増していく調査件数、人員不足、調査工数の増大などが考えられた。  
 講義やグループディスカッションを重ねる中で、様々な視点から見ることにより、この業務の本当の狙いやあるべき姿が見えてきた。そこで、「顧客の要求事項調査の業務」の多面的な改善をすることにし、計画を立て実行した。  
 成果としては納期遅れが少なくなり、顧客満足が向上し得る改善活動ができた。しかし、根本的に無謀な納期での要求があることや、調査先によっては、対応が遅い若しくはできない新たな課題も見え、今後の活動に繋げられる行動を学ぶことができた。