SIC-3 進捗状況

SIC3 i-Lab入居企業を募集しています。少数生産・ラボ施設をお探しの企業へ

SIC3進捗状況

竣工式
2012/01/17
平成24年1月17日に「SIC-3 イノベーションラボ」の竣工式をSIC-3 1階ラボにて行いました。
加山俊夫相模原市長を始めとして、行政、議会、地域から100名を超える皆様にご参列いただきました。また、たくさんの皆様からお祝い、お祝辞を頂き、大変感謝しております。改めて、御礼を申し上げます。
引き渡し-3
2011/11/25
3F食堂です。
こちらは、会議や研修などにもお使いいただけるようになっています。

SIC-3を皆様の事業拠点の一つとして、心にお留めいただければ幸いです。
所在地は、相模原市中央区上溝1880-2です。ぜひお立ち寄りください。
引き渡し-2
2011/11/25
3Fのセミラボです。

SIC-3は、愛称をi-Labとし、創業期から成長期に移行する「独創的な技術を持つものづくり企業」の集積を図りながら、次世代のリーディング産業を創造しようとするものです。
引き渡し-1
2011/11/25
3月5日に起工式を終えてから、9か月が過ぎました。この間、東北地方太平洋沖地震が起きるなど、心配されることも多々ありましたが、無事建設会社からの引き渡しも終わり、入居も始まりました。
検査-3 SIC
2011/11/24
検査の締めくくりは、建築工事の発注者であるSICの検査です。

入居される皆様の視点で、完成した施設の利用勝手が施設の目的に相応しいかどうかなどを注意深く見て行きます。

この写真は、1/2階のラボで、2室が連続している部屋を検査している所です。
検査-2 消防
2011/11/24
こちらは、消防の検査です。

この施設には、1,2階用に屋外消火栓、3階用に屋内消火栓があり、非常時には地下の水槽からポンプで加圧して放水されます。

この写真では、3階の屋内消火栓より実際に放水を行い、その水圧を消防署の職員(消防士さん)が確認しているところです。すごい勢いで出てきます!

結果は、もちろん合格です。

これ以外にも、開発(含む、土木・下水、植栽)、建築、水道局などの検査を受けそれらに合格して使用開始となります。
検査-1 エレベーター
2011/11/22
建物が完成した際には、様々な官公庁などの検査を受け、それに合格する必要があります。

この写真は、建築基準法によるエレベーターの完了検査で、エレベーターの施工業者が籠の上に乗り、検査官の指示に沿って機器を調整したり、籠に錘を載せてロープの伸び具合を確かめたりします。

結果は、もちろん合格です。
ラボ 床塗装
2011/11/15
他の作業が完了し、室内を清掃し、壁を養生して、静かに塗装工事を行っています。

今回の施設でのラボの床仕上げの選択に際し、様々なニーズを把握した上で、「全ての要望を満足するであろう床材」の実現は現実的に不可能であり、それに近いものはとても高価であることから、「基本的な性能にとどめ」その上に必要に応じて、入居者の求める機能を付加できる事としました。

基本的な性能とは、床材であるコンクリートの素地を硬質化し、劣化を防ぎ、防塵性能を持つ浸透性の塗装としました。
外部舗装
2011/11/12
外部舗装の様子です。たまたま今回の現場事務所は、この工事を見やすい位置にありましたので、
じっくりと観察しました。

メインの流れは、ダンプトラック→アスファルトフィニッシャー(左側)ですが、この2台がとてもゆっくりとしたスピードで同調して進みます。

一見単純な作業ですが、十数人の職人さん達が、目配せをしながら見事な役割分担をして周囲を動き回って作業が進みます。自動車が通行中の道路工事も行っている職人さんなので、息もピッタリです。
ウェルカム・バック 「モチノキ」
2011/11/10
2011/05/20にお伝えしたモチノキが、5ヶ月ぶりに戻ってきました。元々生えていた場所から、ほんの2~3m離れたところに良い場所を設定出来ました。

佳境を迎え、普段は騒々しい雰囲気に包まれがちな工事現場ですが、この時は何故か、多くの職人さん達が手を止めて、モチノキが収まるのを見守っています。「いきもの」が持つ「何か」がそうさせるのでしょう。
3階食堂 完成間近
2011/11/10
全体としては無機的でクールな雰囲気となりがちなこの施設の中で、3階の食堂は、安らぎや温もりを感じられる空間を意図し、それに相応しい仕上げ材として杉の無垢板を使っています。

杉は市内の丹沢山麓で育ち、SICとも縁のある林業家であるサトウ草木が伐採した杉の間伐材を、床:30mm、腰壁:12mmの厚みに仕上げて使用しました。

せっかく杉の無垢材を使っているので、靴で歩くのは惜しい!という発想で、奥の一部を「こあがり」風に一段上げ、座卓を置いて直に座ることとなりました。
セミラボ 完成間近
2011/11/09
3階のセミラボがほぼ仕上がり、床には養生のためのシートが敷かれています。

セミラボでは、天井高を高く確保するために、天井を張らず屋根材あらわしの仕上げなので、そこから電気配線などが露出で立ち下がってきます。

左に見えるパイプは、配水管とその通気管です。
セミラボ 完成間近
2011/11/07
内装の仕上げは(今回の施設では)基本的には上から下へ進んで行きます。すなわち、天井→壁→床という順番です。

この写真のラボは、床の仕上げを残すのみで、諸々の設備機器や、手摺・階段などの設置が終わった所です。

これまでは、あまり目立った「色」は出てきませんでしたが、これから様々な仕上げ色が登場します。まず、ラボの階段手摺の黄色です。
2011/09/24にて触れたように、2階の床は取り外し可能なので、手摺や階段も取り外し可能となる軽快なデザイン(実際に軽い)としました。その軽快なデザインに合う色として、様々な候補から
選ばれた色は、鮮やかな黄色でした。
各ラボへの幹線送り込み
2011/11/04
2階の共用部から各ラボへ幹線が分岐されて送り出される箇所です。

2011/09/22 電気設備工事にてお伝えしたスリーブへ、黒光りした幹線が優美な曲線を描いて挿入されています。
キュービクルの外
2011/11/04
キュービクルより送り出されたケーブルは、屋上の床に設置されたケーブルラックに載せられて、建物へ送り込まれます。(このケーブルは、先日「綱引き」で布設されたものです)

電気工事の職人さんは律儀な人が多く、今回も整然と行き先に合わせた順番で、ケーブルが艶めかしく並んでいます。
キュービクルの中身
2011/11/02
キュービクル(自家用変電施設)が設置され、その中の作業をのぞきました。

右奥にて3φ 6,600Vの高圧を受電し、それを変圧して3φ 300kVA、1φ 200kVA、1φ 100kVAで送電します。

右側に並んでいる四角い箱状のものが変圧器で、そこから黄色いケーブルで左側に送られ、諸々の機器で整流され、上記の規格で送り出されます。
配管貫通部の壁張り
2011/10/24
先に配管が行われているところに壁を張ったところです。地味な写真ですが、ボードの継ぎ目にご注目ください。

3本の配管の中心を測って、それを結ぶ線で接いでいます。隙間を最小限に抑える工夫がなされ、このようになるまでに、きっと何度かの試行錯誤があったことと思われる熱意と想像力が満ちたおさまりです。

このように、目立たないところの創意工夫が、質の高い建物を支えています。
電気幹線ケーブル布設-2
2011/10/19
3階のコーナー部で、廊下の先端方向(約50m先)を見ています。

ここで6人、下で3人、中間に?人が、「セーノッ!」の掛け声で送り~引っ張りを行いますので、この期間の現場はにぎやかです。

建設業・職種別運動会がもしあったら、「綱引き」は、電気屋さんがきっと優勝するでしょう。
電気幹線ケーブル布設-1
2011/10/19
電気工事が山場に差し掛かり、電気の幹線ケーブルを所定の場所に敷設(ふせつ)する工事が行われています。
あらかじめ、所定の長さ・種類・分岐などを反映したケーブルが(ワイヤーハーネスのように)コイル状に巻かれてきたものを建物内に送り込んでいる所です。

ケーブルの総延長は最大で約80mあり、10人程度のスタッフが要所要所に配置され、声を掛け合いながら、息を合わせて作業をしています。
庇上 空調室外機置場
2011/10/17
ラボの入口上部にかかる庇(出:3.50m)の上には、幅約1.50mの金属製のデッキが敷かれ、そこに空調室外機を設置します。

そこに面する壁面には、採光や通風のための窓、空調冷媒管とドレイン、換気扇、排気ダクト貫通部などのためのパネルが配置されています。

いわば、快適で機能的なラボを支える機器類のためのスペースです。
ラボ~サブラボ ほぼ仕上がり
2011/10/17
2ユニットを通しで使われるタイプのラボ・サブラボです。 

この後、空調室内機、照明の一部、流し台などが設置され、階段と手摺の塗装、床仕上げ(塗装)が行われれば完成です。

鉄骨部は、錆止め塗料(赤茶色)を2度塗りして、仕上げとします。

階段の手摺は見慣れない支柱かもしれませんが、合理主義を突き詰めた戦艦の意匠を参考にしています。
サブラボの床納まり
2011/10/13
2011/09/24で書いたとおり、サブラボの床は、梁も含めて床の取り外しができます。さらには2階へ大物の搬入時に手摺を取り外せたり、階段の位置を付け替えることを可能としています。

それらを整理・解決させるために、合理的な接合方法を考えています。

建築の合理性とは、強度が保てる範囲で無駄が無く、結果としてシンプルな美しさを得ることとなります。
防水工事
2011/10/12
3階の北側には、(ほぼ)フラットで、物を載せることが可能な屋上があり、その箇所の防水工事をしているところです。

プライマー・防水シート(2層)・断熱材・絶縁クロス・押えコンクリートの6層構造となっています。

その上は、変電設備(キュービクル)、受水槽などを設置する他、入居者の皆さんの多様な活用も可能になります。
外構工事
2011/10/08
敷地の北側で、車路・駐車場になる部分のアスファルト舗装の路盤作りをしています。

コンクリート工事の砕石地業と同様に、締めて・締めて・また締めての繰り返しです。
エレベーター工事
2011/10/03
積載荷重1,000kg(15人乗り)のエレベーターを設置します。

約2.6m×3.0mのシャフトに、レール、ロープ、錘、原動機、かごなどを設置するのですが、建築の中では最も施工精度が高い要素です。

かなり無口な職人さんが10日ほどかけて完成させましたが、狭い空間に閉じこもっての作業ですから、そのような性格がふさわしいのかと感じました。
3階オフィスB 壁下地
2011/09/30
借室(ラボ、セミラボ、オフィス)の界壁(利用者が異なる隣室との境界になる壁)は、透過損失:約50dBの性能を持つ遮音壁としています。

部屋ごとの目的に応じてその仕様は異なるのですが、ここでは石膏ボードt=12.5mm両面2重張りで、中間に吸音のためのGW(グラスウール)を入れています。

GWをパンパンに入れ込み、(弱点となりがちな)電気の配管の裏やコンセントボックスの隙間などにも(何も言わなくても)「これでもか!」という感じで詰め込んでいます。
3階オフィスB 天井見上げ
2011/09/24
壁の下地が組まれた後で、空調機器の設置・配管、電気配線などが行われているところです。

ここは、数少ない「天井がある」部屋なのですが、天井で隠れてしまう配管・配線なども、きっちり・美しくまとめています。見えない所のオシャレ・・・ではなく、他業種との調整、維持管理への配慮、的確な作業をした結果が、美しく見えるのだと思います。

これは、日本が誇る「職人気質」とも言えそうです。
2階サブラボ 床設置(1階より見上げ)
2011/09/24
2階のサブラボは、要望に応じて「(梁も含めて)床の取り外しができる」という、機能を持っています。そのために、その床を構成する構造体や床材を検討・設計し、押し出し成型セメント板という建材を選択しました。

工場で生産された中空の床材を、3人のチームで、穴あけ・金具付け加工→吊り上げ→設置→ボルト締めを行っている最中です。

作業を始めたころは、窯業材ならではの寸法のばらつきに苦労していましたが、今日は「やっと、調子が出てきました!」と元気のよい声が返ってきました。・・・順調です。
電気設備工事
2011/09/22
2階の共用部からラボに向かって、電気の幹線を送り込む箇所のスリーブ(梁と壁の貫通部)です。

何だかロケットランチャーに見えてしまうのは私だけでしょうか?この中に電気配線が挿入され、各ラボへ送られてゆきます。

通常はこのような箇所は見えないところに隠す事が多いのですが、今回の建物ではほとんどアラワシとなります。
空調・換気設備工事
2011/09/15
ラボの吹き抜け部に換気扇のダクトと、空調機の冷媒管とドレイン管を配管している所です。

機器を取り付ける前に、他の工事との合間を見ながら、先行できることを進めます。

この作業に限らず、高所の作業には(背が届きませんので)足場を用いるのですが、この場合はローリングタワーという足場を使っての作業です。
給排水設備工事
2011/09/15
躯体が完了し、屋根も葺かれたので、残りの外部仕上げを行うと共に、内装工事と設備工事が本格的に始まりました。

この施設の給排水工事は、東と西の端部に集中しており、最も混み入った3階の床下(2階の天井部)の配管をしている所です。

太く見える管は配水管で、モルタルの耐火被覆が施されています、細いものは給水管、光って見えるのは換気扇のダクトです。

これらが交差しながら、必要な排水勾配を持って結合させてゆきます。
屋根工事-3
2011/09/14
下葺材の設置が完了した後に、断熱材を設置しながら上葺材を設置し始めるところです。
牧場の牧草みたいに見えるロール状の断熱材を伸ばしつつ、上葺材を断熱金物で結合しながら重ねて行きます。

上葺材は、南北方向には壁面より軒の出を形成させるために、下葺材より全長が1.5mほど長くなっており、現場に搬入し、吊り上げ・設置を行うほぼ限界寸法です。(これ以上長くなると、現場成型となります)
屋根工事-2
2011/09/12
仮置きされた屋根材は、正確な位置に配置し直され、@500mmの接合部に躯体と接合させる「吊り子」や、下部に機器類や天井などをぶら下げる「インサート」などを挟み込んだ後に「ハゼ折り」を行います。

接合の最後では、自走式の自動接合機が用いられており、(筆者)「まじめによく働きそうなコだねぇ!?」(職人さん)「たまにイタズラするから、目が離せないんですよぉ~」なんて会話を交しました。

ここは、東の端ですが、西の方では前の工程が黙々と行われています。
屋根工事-1
2011/09/12
屋根工事の様子をまとめてお伝えします。

屋根は二重折板(せっぱん)葺き・ハゼ締め工法を採用しており、厚さ0.6mm/0.8mmのガルバリウム鋼板を折り曲げて成型した下葺材/上葺材の間に厚さ100mmの断熱材を挟む、シンプルで
高性能なものです。

この写真では、下葺材を所定の場所へ仮置きしているところですが、工場にて成型された長さ約17mの折板を、現場に搬入後、クレーンで荷揚げされ、そこから人力で移動しているところです。(いつも思うのですが、何となくユーモラスな光景です。)
3階 南側オフィス内部
2011/09/08
こちらも、限りなく外部に近い内部ですが、316室の角から斜めに見てみました。

来週は、屋根工事、金属建具工事、外壁工事などが始まるので、大忙しの現場となりそうです。今月中には、概ね外部仕上げは終了し、内部仕上げに移行します。
3階 北側セミラボ内部
2011/09/08
まだ、内部と呼ぶにはあまりにも開放的な状態ですが、306室から307室を眺めているところです。奥の面に胴縁が付き、その中で大き目の開口部に窓がつき、それ以外は壁となります。

今日は、鉄工所の工場長と職人さんが仮止めされた胴縁の建て入れ(寸法調整)を行っており、その後本締めされ、次の工程にバトンタッチされます。
外部仕上も始まりました
2011/09/08
主な外部仕上げは、屋根、外壁、外部開口部(窓など)です。
外部仕上げをそのまま躯体に取り付けるわけではなく、その中間に下地が入ります。
壁や窓の下地が「胴縁(どうぶち)」で、屋根の下地が「母屋(もや)」です。

南側の壁面に胴縁がボルトで留められ、母屋の上に、屋根を留める「タイトフレーム」が溶接されたところです。
1階ラボ 1階 内装工事開始
2011/09/02
内装工事は、ラボの中央を南北に仕切る「耐火間仕切」から始まるのですが、その工事のための内部足場を組み始めたところです。
奥のほうが組みあがり、手前には、足場の部材が整然と並べられています。広い場所を自由に使って、理想の段取りが行われていますね。
建築の現場では、主に足場などの「仮設工事」が結構多く、それらを無駄なく・合理的に進めてゆくことが大切です
1階 ラボ全景(間仕切りなし)
2011/08/31
躯体工事が完了した内部の様子です。

まだ、間仕切り工事が始まりませんので、49m×24mの広々とした空間がスッキリと見渡せます。何かスポーツでもしたくなる雰囲気です。
外部足場・シート張り
2011/08/31
躯体工事が終わり、外部仕上げ工事へと移行する前に、工事の作業性・安全性を確保するために外部足場を組み、その周囲にメッシュ状のシートを張りました。

外部足場は、実際の外壁面より外側に配置されますので、建物のボリュームよりちょっと大きめに見えます。

10月半ばごろの足場解体までの間は、この中でコツコツ工事が進むこととなります。
1階床 コンクリート打設-2
2011/08/23
コンクリートの打設には、打込み、締固め、仕上げなどの職人さん達の連携作業で、少しずつ移動しながら平滑な床面を作ってゆきます。

誰が何をやっているのか分かりにくいでしょうが、服装と手に持つ道具が異なります。また、職人さん達の作業をし易くする、手元(補助)の役割も重要で、合計で十数名の作業となります。
1階床 コンクリート打設-1
2011/08/23
ラボの床ともなる、1階の床コンクリート打設です。この日に備え、地業(埋戻し・転圧・砕石・再転圧)、配管(給排水・電気)、配筋、型枠工事を行い、いよいよそれらの集大成となるコンクリート打設です。

この日は、約250㎥のコンクリートを朝から夕方まで、(お昼を除いて)ほぼ連続して打設し、さらに遅くまで掛けて金ゴテ押えを行いました。
内装用木材の確認
2011/08/11
これまでは躯体中心の紹介でしたが、その間にも仕上げ材の準備なども進めています。

3階の食堂には地元津久井産の木材(良質の間伐材)を床と腰壁に使う計画ですので、工事主任と木工事の親方と共に、林業家のサトウ草木さんの材料置き場へ製材が済み、自然乾燥中の材料を見に行きました。

ややもすると無機的になりがちな研究・開発施設ですが、分厚い無垢の杉床材は食堂に温もりを醸し出す事でしょう。また、しばらく途絶えていた、地域産木材の川上~川下の交流(流通)に少しでも役立ちたいと願っています。
3階床 コンクリート打設-2
2011/08/10
床コンクリートは、この上に直に仕上げ材を貼るための「金ゴテ押え」という仕様に設定しています。コンクリートは、セメントが水と化学反応し、熱を発しながら硬化するのですが、その固まり具合を見つつ、網下駄を履いて機械鏝(コテ)で表面を平滑に仕上げている所です。

奥の方では、まだコンクリート打設中ですが、打設後約3時間でこの工程に至りました。季節(温度)によってこの時間は変化し、冬場では、昼間打ったコンクリートの仕上げを真夜中までかけて仕上げる事もあるようです。
3階床 コンクリート打設-1
2011/08/10
デッキプレート上に配筋を行い、下部に物を吊す為のインサート、電気の配管などの準備が整いましたので、いよいよ3階床のコンクリート打設です。

水平精度が求められる作業ですので、床に目印をつけると共に、右手前に見える黄色っぽい測定器から発されるレーザー光を、中央で静かに佇む職人さんがレベル(水平)を受信し、コンクリートの量を指示しています。
3階レベルより丹沢の山々を望む
2011/08/05
7月末に鉄骨の本締めが完了した後、デッキプレートという鋼板を梁の上に設置した状態です。その上に厚さ15cmの鉄筋コンクリートを打設する「合成スラブ」という工法を採っています。

鳶さんではなくても、安全に上階へ上る事が可能になりましたので、さっそく3階レベルへ上ってみたところ、丹沢の山々が西側の家並みの上に、雄大に拡がっている姿を望むことが出来ました。
鉄骨 建て方 6日目 本締め
2011/07/26
鉄骨建て方3日目-2で紹介したボルトを用いて、本締めを行っているところです。

いま鳶さんが締めている部材は、この建物で最も大きな梁3G3:H-600*300*12*22という部材で、64本のボルトで接合されます。
本締めは、端からいきなり締め始めるのではなく、一次締め→マーキング→本締めという段取りで行い、この写真はマーキングの様子です。

メインフレーム全体で使用したボルトの総数は12,570本だそうですので、「現場の華」である鳶さんの仕事も、実は地味な作業の積み重ねなのです。
鉄骨 建て方 6日目 全景写真-2
2011/07/26
前面(西側)道路の反対側から見ました。

建物本体(メインフレーム)の柱38台、梁・間柱約690台の計728ピースが約1週間でクレーンで吊り込まれ、建て方が無事終了した姿です。

柱の38台は、それぞれ約10~20点の部品が工場で溶接されて構成されており、その部品総数は、500点を上回るそうです。

左に見える隣接建物が2階建てなので、それより3~4m高いのですが、道路境界から下がって若干斜めに配置されているので、さほど圧迫感はなく、意外と変化に富んだ表情を持つ建物になりそうです。
鉄骨 建て方 6日目 全景写真ー1
2011/07/26
隣接建物2階レベルからの(既出のアングル)定点写真です。
建て方→建て入れ直しが完了し、本締めを行っているところを全体を西側から見ています。

赤茶っぽく見える鉄骨は屋内仕様の錆止め塗装が施され、銀色の部分は屋外露出部分なので、溶融亜鉛メッキ(数十年は錆びない仕様)としています。

なお、建て入れ(垂直方向)の施工誤差は、6,000mmの高さに対して、1mm以内に納まりました。(1/6,000…とても良い精度です)
鉄骨 建て方 3日目-2 
2011/07/22
鉄骨の接合方法は、(原則として現場での)溶接は天候などに左右されて品質が不安定になるので、ボルト接合となります。仮ボルトで仮接合された鉄骨は、一通り組み上がった段階で建て入れ(垂直度)直しを行い、正規のボルトで本締めを行います。本締めを行う前に、現場に納入されたボルトを抜き取り検査しているところです。結果は合格でした。
鉄骨 建て方 3日目-1
2011/07/22
台風の影響で、一日休みを挟んだ3日目の様子です。主要な部材は2/3程組み上がって来ました。この写真では、3階の床を支える大梁(h=600mm)をセットしようとしています。

鳶の中でも、比較的若手が上で作業を行い、ベテランは地上で玉掛け(たまがけ:クレーンに部材を吊る)という作業を行います。若い者に危険な作業をさせて、先輩は楽をしていると思ったら大間違いで、上にいる鳶、クレーンのオペレーターなどの作業を見ながら、安全に段取りよく作業が進められるのは玉掛けの役割なので、知識や経験がモノを言う、熟練度が必要な立場なのです。

尚、鳶の親方は、頭(かしら)と呼ばれ、普段は遠巻きに全体の様子を見ながら、安全管理(時には片付け)などに気を配っていますが、イザという時には、無くてはならない存在です。
鉄骨 建て方(たてかた) 初日
2011/07/19
上部躯体工事のスタートは、鉄骨工事の「建て方(たてかた)」です。3ヶ月ほど前から図面のやりとりを始め、1.5ヶ月ほど前から鉄工所での加工が行われていた鉄骨を現場に持ち込み、組み立てます。組み立てを行うのは、「鳶(とび)」の仕事で、クレーンで吊り上げた柱や梁を、ボルト(最初は仮ボルト)で接合させて行きます。

鳶は職人の間では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも称されるそうです。
地中部分(ほぼ)完了
2011/07/15
5月中旬の根伐開始から約2ヶ月を経て、下部躯体工事が予定通り完了し、翌週からの上部躯体工事へバトンタッチすることとなります。

下部躯体は、完成後に見られることが無い部位なのですが、後からの手直しが難しい部位でもあります。建物の構造は、上部躯体と下部躯体が一体化して安全な構造体を形成しますので、その重要性を十分に認識して、多くの方々が力を合わせてここまで作り上げていただきました。

比較的天候にも恵まれ、工程をやや前倒し気味に、事故も無くここまで来られたことに感謝します。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
ラボ排水管埋設
2011/07/13
以前「07.04-08s A工区埋戻し完了」 にてお伝えした箇所に、ラボの床排水のメイン管を布設し、そこから枝管を出して、各ユニットごとに6箇所の床排水口を設けるための配管工事をしています。

転圧をした後をまた掘らなければならないので、無駄なように思われるでしょうが、先に配管をしてしまうと、転圧する際に配管が圧縮されて壊れたり、排水の勾配が狂ったりすることを避けるために、部分的に重複する作業をあえて行います。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
鉄骨製品検査
2011/07/11
主に現場での作業が中心の下部躯体:RC造(鉄筋コンクリート)工事とは異なり、上部躯体:S造(鉄骨)工事の場合は、設計図を元に鉄工所が施工図を作成し、関連する外壁・屋根・開口部などの施工図とすりあわせを行い、承認→加工→検査→現場に納入→建方(組み立て)という手順で進みます。

これまで、現場では下部躯体の作業をR行っている間に、上記の手順で加工までが済み、この日検査を行いました。この写真は、超音波探傷試験で、溶接部に不良箇所が無いか確認しているところです。検査は合格で、いよいよ、来週19日より、現場に納入→建方となります。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区埋戻し
2011/07/06
06.29にご紹介したA工区に続き、B工区の埋戻しを行っています。B工区はA工区に比べて深さと広さ(=ボリューム)があるので、大型の機械(バイブレーションローラー)を導入して、慎重に行っています。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
鎮物(しずめもの)埋納
2011/07/05
地鎮祭(03/05)の際に、宮司さんより渡された「鎮物」を、建物の
下部で、最も深い場所に埋納しました。
一般的には、埋納は施工会社に委ねることが多いのですが、この日はちょうど定例会議が行われていましたので、SICの関係者の皆様立会いのもと、(山本専務に)納めていただきました。

鎮物の意味は、地鎮祭とほぼ同じで、土地の神々の霊を鎮め、建物の工事中と竣工後の安全を願うものです。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区埋戻し完了
2011/07/04
A工区の埋戻しがほぼ完了した姿です。
土による埋戻し・転圧が終わり、上部に砕石を敷き込んで転圧をしているところです。写真の手前左右に太いボルトが出ている所に柱が建ち、柱~柱の間隔は7.00mで、それを1スパンと呼びます。奥行き方向は、24.0m(3スパン)ありますが、ちょうど真ん中に壁が立ち、そこまでの奥行き12.0mが1ユニットのラボとなります。1ユニットは、7.0×12.0=84.0㎡あります。

1ユニット毎の床面を見ると、両脇は平坦で、中央に砕石の山があり、その間が溝状になっている訳は・・・来週お伝えする予定です。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区 地中梁 コンクリート打設
2011/06/30
A工区に続き、B工区の基礎工事のほぼゴールとなるコンクリートの打設を行いました。
今回打設したコンクリート量は、この工事での最大となる約167立米でした。コンクリートミキサー車(大型)は、4.25立米積めますので・・・、約40台のミキサー車によって、コンクリートプラント→現場へ、時間管理をしながら運ばれました。

この写真は、敷地でもっとも奥側である北東コーナーから建物の中心部を向いて撮っています。
【2011/06/13 B工区 配筋中】とほぼ同位置です。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区埋戻し
2011/06/29
6.21に打設された地中梁の周囲を埋戻しています。埋戻しに用いる土は、異物(ガラ)のない良質土で、主に根伐時に敷地内に保管していたものを用います。

土を一気に放り込んで締め固めると、表面だけ固まり、深いところはゆるいままで、後で沈下の原因になります。そこで、30cmごとに機械(ランマー)による締固めを行っています。コンクリート(地中梁)壁面の赤いラインが、@30cmのマーキングです。地味ですがとても重要な作業を、暑い中、黙々と行っているところです。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
コンクリート試し練り供試体 強度試験
2011/06/28
今回利用するコンクリートプラントにて、5.31に試し練りを行っ得た供試体を、4週目にあたる6.28に強度試験を行いました。試験結果は、設定強度が異なる2種類のコンクリート毎に
3本の供試体の平均値が、設計基準強度を大幅に十分におり、安全であることを確認しました。

なお、コンクリートの強度は、適切に管理された場合、指数曲線状に強度が増し、第1週で基準の80%程度の強度が得られ、その後じっくり固まって行きます。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
全景
2011/06/21
A工区の地中梁の型枠を外した状態の全景です。
B工区では、型枠を設置中(ほぼ完了)です。

この施設の施工者である中島建設は、コンクリートの施工に関してこだわりを持っており、設計時の設定よりワンランク上の強度やスランプ値(流動性)の提案があり、採用させてもらっています。そのこだわりの成果が出ている「打ち上がり」です。

<参考URL:中島建設webサイト・コンクリートの匠>
http://www.nakajimax.co.jp/concrete/index.html

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区 コンクリート打設後の処理
2011/06/21
地中梁コンクリートの上面には、今後、床や壁のコンクリートが打設され、その間が「打継ぎ面」となります。ここでは、コンクリート打設時に一旦コテで均した上面を、(硬化の様子を見ながら)高圧水で洗浄しています。これによりレイタンス(コンクリート表面にある脆弱な薄膜)を除去し、健全なコンクリートを露出させると共に、コンクリートが乾燥しすぎて硬化を妨げることを防ぎます。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区 地中梁 コンクリート打設
2011/06/21
約1ヶ月前から、根伐→捨てコン打設→墨出し→アンカーセット→配筋→ベースコン打設→配筋→型枠設置と続いてきた基礎工事の工程が、ほぼそのゴールとなる地中梁のコンクリート打設を迎えました。ベースコンに比べると難易度の高い打設なので、打込み、締固め(バイブレーター+たたき締め)、上面仕上げの人数は総勢10人を超え、いつもの連携作業が続きます。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区 アンカーボルト 寸法調整
2011/06/20
翌日のコンクリート打設に備え、アンカーボルトが、その後の作業によって、位置がズレている可能性があり、その位置を再確認し・調整したところです。この箇所では2mm,3mm,4,mmのズレがあり、ターンバックルつきの鉄筋を溶接して 微調整しています。
ちなみに、今回の仕様での許容誤差がは±2mmであり、柱スパンは7,000mm(短 辺)なので、精度は1/3,500となります。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
消火栓水槽
2011/06/17
この施設には、1,2階:屋外消火栓、3階:屋内消火栓があり、そのための水槽 (容量:19.2㎥)を東側の地下に設けます。水槽底版コンクリートの打設が済んだところですが、右端に写っているのは「ま とめ」作業中の鉄筋工さんで、鉄筋の位置や間隔などを確認しながら、鉄筋同士 を結束をしています。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区 ベースコン打設
2011/06/17
B工区 ベースコン打設の様子です。
(コンクリートプラントで指定した配合・強度で作られた)コンクリートは、奥右側のコンクリートミキサー車によって現場に運ばれ、左側のコンクリートポンプ車に送り、そこから圧送されて所定の打設箇所に制限時間以内に届きます。型枠で囲まれた打設箇所では、打込み→締固め→上面の仕上げを、複数の職人さんたちが息の合った連携作業で行います。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
全景
2011/06/13
 手前(A工区)では型枠大工さんが地中梁の施工中。奥(B工区)では鉄筋工さんと圧接工さんが配筋の作業中。20人以上の職人さんたちが、黙々と自分の役割を果たしています。彼らが休憩時間以外に休んだり、指示を待っていたり、サボっている姿を、最近の現場では滅多に見ません。

 (建設業の厳しい時代を生き延びた、現在の)職人さんたちは、現場に入った時には何をするのか理解しており、周囲の仲間や他業種の職人たちが何をしているのか理解しつつ、次の段取りを考え、他人の邪魔をしない事を誇りにしています。これは、日本のものづくりに共通する、とても大切なことだと感じます。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区 配筋中
2011/06/13
 前の写真の後、土日を挟んだ3日後の姿です。<さぁ組むぞ! 2011/06/10>で触れた、段取りの成果を感じます。
 この位置は、かつてスロープがあり、地面が低かった所なので、一部の地中梁が空中に浮く(橋のようになる)箇所があります。そこには配筋の下に型枠(黄色っぽい門型のもの)が入り、その周囲は後に埋め戻されます。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区 さぁ組むぞ!
2011/06/10
 北東コーナーより南東方向へ基礎工事の様子を見ています。捨てコンの上に地墨が打たれ、アンカーボルトがセットされ、いよいよ鉄筋工さんの出番です。
 よく見ると、一見乱雑に置かれている鉄筋は、既に加工済みのもので、適材適所に「配置されて」(=段取られて)いるのです。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
B工区 アンカーセット
2011/06/10
 この建物の基礎工事では、東西方向を2分割し、西側をA工区・東側をB工区とし、A工区を約1週間先行させて工事を行っています。B工区はA工区に比べて支持地盤が低いので、基礎は深くなります。従って、アンカーボルトはノッポになり、捨てコンの上約3.00mの高さとなります。
 この位置出しは、捨てコン上の地墨(墨出し 2011/06/01 の成果)を頼りに、レベル(水準器)を使って正確に行います。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区 ベースコン打設
2011/06/10
 南西のコーナーの柱下部のベースコンクリートの打設が完了した姿です。
梅雨の中の工程ですが、何とか天候に恵まれ、予定通りに施工されました。この箇所は、建物のコーナーなので、柱の軸力が比較的少ないので、小さめの底面積となっています。(柱の軸力≒その柱が負担する鉛直方向の荷重の集合)
 ちなみにこの柱が負担する軸力は約43tonで、奥にある柱では約100ton、この建物で最大の箇所は約140tonです。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
配筋完了
2011/06/06
 南西のコーナーの柱下部の基礎配筋がほぼ完了した姿です。かつて(30年ぐらい前)は、鉄筋は主に現場で曲げていましたが、近年(20年ぐらい前?)では、施工図に沿って工場で曲げ加工を済ませ、現場はセットして結束(針金で結ぶ)する程度です。
 それにしても、墨出し後土日を挟んで5日で、このボリュームを終えた鉄筋工さんは、施工図の理解度が高い+段取りが良い=早く正確な配筋が行われているので(ヘルメットを被ったまま)脱帽しました。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
鉄筋の圧接
2011/06/04
 基礎の一部で、柱と柱をつなぐ水平材料を「梁」と呼び、地中の場合は「地中梁」となります。地中梁は、柱→基礎に伝わる曲げモーメントを分散・吸収する役割を果たしており、それは梁の上下にある「主筋(太い鉄筋)」の引っ張り抵抗によってなされます。
 この建物では、連続する地中梁の長さは総延長で49mありますので、一本では作れず所々で繋ぎます。それが「圧接」という作業で、芯を揃えた鉄筋同士を圧縮させながら溶接しています。正しく圧接されたかどうかは、抜取り→引張り試験を行います。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
アンカーセット
2011/06/03
 出された墨の上に、上部構造(鉄骨)と基礎をつなぐアンカーボルトをセットし、配筋が始まった所です。
 アンカーボルトは、柱の種類によって異なりますが、標準の柱ではL=895mm,φ41mm×8本入り、鉄骨柱にかかる応力を基礎に伝達します。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
墨出し
2011/06/01
 前日に打設された捨てコンの上に、次の工程である基礎の正確な位置を出す墨出しを行っています。測量機器の進歩で、かなりデジタル化が進んでいますが、「墨壺」を使って墨出しを行う様子は、何世紀も前から同じだと思われます。
 墨出し職人は、全工程通じて(おそらく)同一で、若い男女のペアが、呼吸のあった動きを見せてくれています。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
A工区根伐・地業完了
2011/05/31
 5.23にご紹介したA工区の根伐が27日に完了し、根伐底に砕石+転圧による「地業」(≒地ならし)を行い、「捨てコン」(基礎を載せるレベル出し)を打設する直前の状況です。
 ブルーシートで包まれた塊は、「土間」と呼ぶ既存の地面で、その上にコンクリート床(土間スラブ)を載せます。
 土間が崩れないように丁寧に養生(保護)をしています。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
根伐(ねぎり)工事中。
2011/05/23
 建物の基礎を支える地盤が、想定している深さで、事前に調査した地質(今回は関東ローム層)であるかどうかを確認しながら掘り進めます。
 ちなみにこの地質では、平盤載荷試験の結果15ton/㎡の長期許容支持力を確認しています。
 5.27に、A工区(西半分)の根伐が完了し、全箇所の地質が良好である事を確認しました。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
この敷地は埋蔵文化財の「包蔵地」!後に残された文様!
2011/05/23
 最下部の黄土色部分は関東ローム層ですが、旧石器時代の地層だそうですので、1万数千年前となります。
 その上の黒土のほとんどは縄文時代の地層で、その中にも時代区分があるそうで、移植ゴテで横線を残して行きました。
 このあたりでは、1万年ほど前(縄文時代)の地層に、縄文式土器が散在していることがあるそうですが、今回は見あたりませんでした。
 約1万年で1m程度の土が積層(形成)されるということを学びました。
【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
当初伐採される予定だった樹木を残すことになりました!(モチノキーその3)
2011/05/20
 仮植え場へ移動(見事に「根巻き」されています)。
 移植する際に植木屋さんから聞いて分かったのですが、樹種は「モチノキ」で、wikiで調べると、樹皮より「鳥もち」が取れるそうですし、神木として扱われることもあるそうです。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%81%E3%83%8E%E3%82%AD

 有効に活かせる場所に移植をする計画中です。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
この敷地は埋蔵文化財の「包蔵地」?!
2011/05/19
 この敷地は埋蔵文化財の「包蔵地」で、遺跡番号:155 集落跡(縄文、奈良~平安)として登録されています。
 工事に先立ち、試掘を行い、工事中は相模原市文化財保護課の職員が立ち会い、地中の状況を確認しました。この写真は、その様子で、女性職員がユンボの間近で土と対話しています。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
当初伐採される予定だった樹木を残すことになりました!(モチノキ-その2)仮移植前
2011/05/19
仮移植に備え、枝を落とした姿
(枝葉がそのままですと、移植→仮植え→再移植に耐えられないそうです)

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
SIC-3 i-Lab.いよいよ工事着工
2011/05/12
東日本大震災などの影響で遅れていた工事も4月末から本格的に始まりました。ショベルカーが入り整地作業を行っています。
当初伐採される予定だった樹木を残すことになりました!(モチノキーその1)移植前
2011/05/11
道路から見て、敷地の正面の目立つところにあった「樹」が、建物の予定地と重なっていたので、仕方なく伐採処分をする計画でしたが、それを移植して残すことにしました。

【レポート】設計・監理者:(有)創夢設計 長崎克央
地鎮祭・起工式が行われました。
2011/03/05
SIC-3建設予定地である相模原市中央区上溝1880番-2において、土地の神々の霊を鎮め、工事が安全に滞りなく行われるよう地鎮祭・起工式が行われました。