かわらばん

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かわらばん入居版151号 2016年12月

有限会社サーフクリーン
   「 相模原に、そして次世代を担う人のためにできること・・・ 」
【代表プロフィール】
有限会社サーフクリーン
代表取締役 加藤 聖隆(かとう きよたか)
1964年 東京都出身、現在は八王子市在住。

【創業と入居のきっかけは?】
 大学で電子通信工学を学び、その後プラズマエレクトロニクス分野で博士号を取得し、大手電機メーカーに入社。その後、シリコンバレーの企業にて技術コンサルティング業務の経験を経て1999年株式会社ケイテックリサーチを設立しました。翌年4月からSICに入居しました。2005年1月にはプラズマ有償処理加工専門メーカーである有限会社サーフクリーンを設立しました。

 入居のきっかけは、大手電機メーカー時代に取引先であった装置メーカーの営業担当者の義兄が相模原市で企業経営をしており、その経営者が、当時のSICをご紹介いただいたという出会いです(1999年7月ごろ、産業会館地下にて)。当初は、八王子で起業しようと考えていましたが、当時のSICの方々の熱意に共感し、SICで起業しようと決意し、1999年10月の企業登記の住所は、当時のプレハブ小屋の住所でした(後のSIC-1)。

【事業紹介】
 大学院時代に出会った「プラズマ技術」、その後大手電機メーカー時代に「プラズマ技術を用いたより半導体素子製造技術をもとに、プラズマによる処理技術をコア技術として事業を推進しています。具体的には、このプラズマ技術を用いて顧客のサンプルワークの表面処理(改質処理など)を有償にて行っています。時には、今までに経験したことがないような新しい案件が持ち込まれたり、時には、顧客製造ライン向けのプラズマ処理装置を設計・製造・組み付けを行ってほしいという依頼があったり、顧客からの期待は様々です。創業後、このような顧客の期待に応えるよう、対応を進めてきて本日に至ります。

【創業から17年を振り返って思うこと】
 もともと起業家願望があったのではなく、成り行き上起業するしか道がなかったという状況が、まさに創業時でした。したがって、会社経営ということに関して、何一つ知らずに起業してしまった、という事実をいつも思い出します。そのような非常に危なっかしい状況下での起業にも関わらず、ここまでどうにか生き延びられているのは、本当に周りの皆様のおかげと思っております。もちろん、SICの皆様にもずっと支えてきて頂きました。ありがとうございました。

【これからの夢、目標】
 これから先、現在の会社を維持し、成長させていくことを進めます。
 しかしながら、同時に、今までお世話になったこの「相模原市」(地域)に何かしらお返しできるようなことができれば、と思っています。次世代を担う若手技術者、若手起業家の皆様のためにも、何かできれば、と思っています。今後とも、末永くお付き合いいただきたく思っています。

【取材をとおして】
 1999年10月、SIC-1 のプレハブの仮設事務所でお会いしました。力強いオーラが印象的で今も覚えています。当時、新しい試みの未知数のSICに期待していただき入居、それから17年間、担当として、ともに歩ませていただきました。あのプレハブの仮設事務所で見た夢が、加藤社長とSICの原点であり、目標です。「相模原のためにできること、次世代を担う人のためにできること」、SIC入居の皆様と協力して、ひとつずつ実現して行きたいと思います。(SIC稲垣)

有限会社サーフクリーン
SIC-2 101号室
TEL 042-770-9751
http://www.surfclean.co.jp/
左から 加藤 義孝(かとうよしたか)さん、岡村 龍夫(おかむらたつお)さん、加藤 聖隆社長