かわらばん

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かわらばん入居版129号 2015年2月

株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
   「成膜」の技術をあらゆる分野へ
【代表プロフィール】
株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
代表取締役 三尋木 勝洋(みひろぎ かつひろ)
1962年生まれ 52歳
横浜市生まれ、厚木市育ち、八王子市在住

 車が大好きな三尋木社長は、東北や大阪など各地へ出張する時は公共交通手段は使わず車で出かけ、年に5万キロ以上も走っていた。いま社用車として、オペルのミニバン「ザフィーラ」に乗り、運転は営業の担当者が引き継いでいるが、車大好きは変わらない。

 東海大学で工業化学を学びながら、コンサートの音響や照明の裏方をこなしていた学生時代。卒業後はその関係に就職が決まっていたが、体力勝負であることもあり先を見据え考え直し、大学で学んだことを生かせる職に就いた。

【起業のきっかけは?】
 卒業後就職した会社は、化学材料のメーカー。1年目は技術職だったが、2年目から営業を担当、光ファイバーや半導体材料の仕事に携わり、マーケティング、製造、研究開発などの知識を培った。1996年にはシリコンバレーへ赴任、初めてのアメリカで北米現地法人を設立・運営した。3年後に帰国し、後任に安原取締役が赴任した。日本ではありえないスピードでビジネスが進んでいく様は衝撃で、悪戦苦闘の話は尽きないと言う。

 帰国後、社長に就任したが、2003年に強い思いがあって退職した。それは、国内外を問わず最適な化学材料を提供することで最先端技術を支えて行きたいという思いからだった。20年以上勤めて得た知識と能力そして業界のネットワークを生かし翌年「研究開発に特化した企業」として起業した。同じ思いを持つ仲間と共に。

【事業紹介】
 同社では、新規成膜材料開発から受託成膜までの一貫したサービスを展開している。
 大きく3つの事業をご紹介すると、事業の6割を占めるのは成膜材料(Precursors)。豊富な成膜材料を取り揃え、お客様の装置・条件に最適な材料を提案している。薄膜堆積手法において注目を集めている原子層堆積法(Atomic Layer Deposition:ALD) や化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD)に対応する様々な材料を提供し、あらゆる技術課題に対応している。

 2番目はステンレス容器の自社製作。容器を内製することにより、用途に適した容器の短納期での一貫製作を可能にしている。それは、半導体業界に精通した容器専門スタッフや化学専門スタッフが在籍しているからだ。

 3番目は受託成膜。成膜装置(CVD/ALD)を社内に所有し、お客様の用途に合わせた成膜テストをすることが可能。この事前成膜試験により成膜に必要な圧力や流量、成膜温度等の概略を把握することができ、R&Dスケジュールの短期間化やコストカットを行うことができる。

 例えば、自動車や電機などの大手メーカーにとって、保有する大掛かりな装置では仕様変更して行くことは、テストに時間とコストがかかり過ぎて難しい。各企業が激しくしのぎを削るなかでは、大企業の基礎研究の一部を請け負うことで、半年から1年基礎研究の時間を短縮することが出来る。

【これからの夢または目標は?】
 これまでもそうだったように、これからも日本のハイテク産業を下支えして行きたいと思うと同時に、自信を持って日本のすばらしい技術を海外に出して行きたい。古い歴史を持つEUでも少なくなっている細かい仕事を懇切丁寧に出来る中小企業こそが「日本らしい仕事」が出来ると確信しているからです。海外からの問い合わせにも丁寧に
対応することで、思いがけずチャンスがやってきます。

株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ
SIC-3 3114号室
URL: http://japanadvancedchemicals.com/
左から 安原重雄取締役 と 三尋木社長
精密蒸溜装置
容器