かわらばん

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かわらばん入居版123号 2014年8月

共進電機株式会社
   All Japan で世界を目指す!
【所長プロフィール】
共進電機株式会社
(本社:京都市下京区七条御所ノ内西町18番地)
東京営業所/東京テクニカルセンター 
所長 岩本 和孝(いわもと かずたか) 
東京都大田区出身 東京理科大 理学部卒業
相模原市西橋本在住 61歳

 趣味は、旅行とスポーツ。ご出張で国内外へ頻繁に行かれている岩本さんですが、忙しい出張も「また楽しからずや」のようです。そしてスポーツは、29歳までアメリカンフットボールの現役選手、その後40歳までコーチを務め、現在は趣味として観戦を楽しまれているそうです。

【センター入居のきっかけは?】
 本社所在地は京都市下京区にあります。太陽電池検査システム開発のパートナーである八王子市の山下電装㈱との提携拠点や国内外への開発販売拠点を探していました。また、来訪されるお客様にとっても自社にとってもアクセスの良い立地条件を求めていました。
 同社の取引先の企業がSICを知っていたことや、自身も以前からSICを知っていたこと、駅、高速道路、空港までの所要時間などアクセスや利便性が高く、また他に比べて賃料などの条件が良かった事などから入居を希望しました。SICは、ニュートラル(中立的)な立場でいいですね。

【事業紹介】
 当社は、昭和23年に京都市内にて創業しました。創業当初は、モーターの巻線修理を行い、その後、白黒ブラウン管特性検査装置の開発を行いました。当社の技術の根幹には、高圧・高周波の電源の制御技術があり、現在もトンネル内の高圧制御装置や各種検査装置を手掛けています。
 近年、新規事業として、新エネルギー関連の事業を立ち上げ推進しています。具体的には、太陽電池セルやパネルの発電特性評価システムやセルセッターの開発販売を行っています。本製品は独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)と共同開発した革新的I-V計測技術「KOPEL Method」を太陽電池高速度検査システムに採用する事で高効率太陽電池セルやモジュールのI-V(※)の高精度測定が可能になっています。また、検査速度もシングルラインでタクトタイム1.5秒と非常に高速です。
 SIC-2のテクニカルセンターでは、この高効率太陽光セルを用いたモジュールの検査装置を設置し、デモと開発を行う予定です。
 また、太陽電池セル用のパルス式検査装置、定常光式検査装置も設置しておりますのでデータの比較も同時に行えます。海外からも実際に見に来ていただき、太陽光検査装置の更なる普及に繋げたいと考えています。
 そして、2014年度は、無料でこの検査装置を使っていただくことを検討しています。

【これからの夢または目標は?】
 2005年までは日本が世界一であった太陽光パネルの生産ですが、今や諸外国に押されているのは周知の通りです。本技術は今でも日本がNo.1だと確信しています。今後は、太陽光パネルの検査装置市場で日本が世界をリードし、「モノづくり日本」を蘇らせることが目標です。それには、当社のような中小企業1社で全てを成し遂げることは出来ません。他の同業社や研究機関との協業や関係強化を図りながらAll Japanで市場拡大を目指します。
 社名「共進電機」は、「この会社に集うすべての人々と共に常に前進する企業でありたい」との思いから命名されました。

共進電機株式会社
URL:https://www.kyoshin-electric.co.jp/
東京営業所/東京テクニカルセンター 所長 岩本和孝さん
高効率(高容量)太陽電池モジュールを50 msのパルス照射で正確に計測できる高精度I-V検査システムタクトタイムは約1.5秒測定と、驚異的な高スループットを実現
実験:光が出ていない時  【実験写真】 左側 京都本社 技術グループ    開発課   責任者 森島 辰治さん  右側 京都本社 営業グループ     営業技術
実験:光が出ている時