かわらばん

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かわらばん入居版109号 2013年6月

ステラ技研株式会社
   「安全を技術で創造する」
【代表プロフィール】
ステラ技研株式会社 
代表取締役 林 健治(はやし けんじ)67歳
福岡県小倉市(現北九州市)出身
九州大学理学部物理学科卒業
今の会社を立ち上げる前に四国八十八箇所を巡るお遍路の旅をされたことがあるそうです。

【起業しようと思ったきっかけは?】
 外資系で当時大型汎用コンピュータのベンダーであった日本ユニバック(株)(現日本ユニシス(株))にて、技術、営業、マーケティング、商品企画職を歴任したのち、ステラ技研(株)を設立。技術の発展が著しい昨今、建築物や交通等の社会インフラの高層化・高度化が続く一方、それらのメンテナンスは人手に頼っている状況に疑問を抱いていた。危険な仕事には不幸な事故が常につきまとうが、そこにこそ新たな技術による問題解決がなければならないという使命を感じ、壁面自走ロボットの開発に乗り出す。
 今でこそやっと「高所等の極限環境での作業ロボット」の必要性が社会的にも受け入れられ始めたが、創業してからしばらくの間は変人扱いされることが多かった。不幸にして起こってしまった東日本大震災を契機に皮肉にも注目されるようになったが、今こそ我が社の技術を社会で本当に役に立つものにしていきたい。

【事業紹介】
 外壁走行作業ロボットの開発・設計、販売が主な事業で、垂直壁走行ロボット「天龍」は現在開発中の製品で4代目となる。
 真空技術をコア技術として、設立当初は高層ビル外壁の点検等に使用するゴンドラを安定させる装置を開発し、その他、電動ハンディ吸着パッドも製造、販売中。

【これからの夢または目標は?】
 現在開発中、または販売しているロボットシステムが広く普及し、危険な作業による事故が無くなり、低コストでのインフラ・メンテナンスに貢献できることを目指している。垂直壁走行ロボットの製品名”天龍”には「龍のごとく天まで昇れ」という想いを込めている。
 また、社名のなかのステラはラテン語のstella(日本語で「星」)に由来し、星に迄とどく様な夢を必ず実現したいとの思いの顕れである。それが叶った暁にはもう一度四国八十八か所を巡りたい。

ステラ技研株式会社
Desk⑩会員
http://www.stella-rtec.co.jp/
林 健治代表取締役
垂直壁走行ロボット「天龍」
高所に昇る「天龍」
電動ハンディ吸着パッド 「タコパッド」