かわらばん

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かわらばん入居版54号 2008年10月

石川の東海道 道中記 第1回
   ― 平成20年10月12日(日)興津~安倍川 ―
 SIC に勤務して4 ヶ月がたち、おかげさまで少しずつ仕事にも慣れてきましたが、これからもよろしくお願い申し上げます。
 就任時の自己紹介に東海道を歩いている旨お話しましたが、その後の進捗について筆を執りました。「東海道を歩こうかな?」と思いついたきっかけは、年齢も60 歳台に乗ったことでもあり、記念になにかチャレンジしてみたいと日頃考えていました。昨年上野の国立博物館の帰り道、日本橋で
食事をしたので、軽い気持ちで「品川まで歩くか----」が始まりとなって三条大橋を目指すこととなりました。
 しかし、生来の怠け癖と他の遊びとの兼ね合いもあり、遅々として進まないのが現況です。これまで10 回歩きましたが、自宅から近い区間では3 時間位の時もあり、累計距離180k しか進めていません。平均すれば一回17 ~ 18k 程度で、昔の人は一日に40k 程度は歩いていたそうであり、ペースは当時の半分以下というところです。

ー平成20 年10 月12 日(日)興津〜安倍川ー
 雨が降るの暑いのと、言っているうちに4 ヶ月サボってしまった。始発電車で小田原へ、東海道線に乗換えて興津駅7:17到着した。興津宿には宿場の面影はなく、江尻宿(現在は清水)さらには府中宿(駿府・静岡)へと進んだが、城下町で県庁所在地であり活気に溢れた町並みである。
 ここで行政区の名称が「葵区」であることに、また、町名も弥勒・鋳物師等特有のであることに気付き、まさに家康の御膝元だと感心した。駿府城の巽櫓を見学し、おでん祭で賑やかな市内を抜け安倍川を渡る。橋の手前「 石部屋 」の安倍川餅は疲れた体には甘味がほどよく美味しかった。
     つづく