かわらばん

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     社長のコラム
かわらばん入居版56号 2009年1月

明けましておめでとうございます
 新年をこれまでにはないお気持ちでお迎えになられたのではないかと存じます。         
 激変の2008年を振り返りますと、一昨年のサブプライムローンに端を発し、9月15日のリーマンショック以降マーケットは未曾有の混乱となり、さらに円高や株安などによる景気の急減速から年末近くになりますと、これまで日本の経済を牽引してきた各有力企業が赤字見通しを発表するなど、さらなる景気後退を余儀なくされました。

 こうした時こそ足元を見つめ直して、「変革の時代」に対処していかなければならないものと思われます。

 さて、今年は丑年ですが、「丑」は「曲がる」「ねじる」を意味するそうで、芽が出かかっているがまだ曲がっていて地上に出ていない状態、伸びきれずにいる状態を表すそうですが、何やら今年を占っているような気もいたします。 

 しかし、「牛の歩みも千里」という諺もございますので、景気回復への足懸りの年にしたいと切望しています。

 昨年、次の言葉が目に留まり小生の手帳に書き留めました。

       無財(むざい)の七施(しちせ)
 地位や財産がなくても、誰もがいつでも容易にできる施しを言うそうで「雑宝蔵経」という経典のなかの教えだそうです。

一.眼施 (げんせ)
  温かい眼差しで接すること。
二.和顔施 (わげんせ)
  明るい笑顔、優しい微笑たたえた笑顔で人に接すること。
三.言辞施 (ごんじせ)
  思いやりのこもったやさしい言葉をかけてあげること。
四.身施 (しんせ)
  礼儀正しい振る舞いや、自分の体で奉仕すること。
五.心施 (しんせ)
  心からともに喜び、悲しみ、感謝する気持ちをもつこと。
六.床座施 (しょうざせ)
  場所や席を譲ってあげること。
七.房舎施 (ぼうしゃせ)
  風や雨露をしのぐところを分け与えること。

 いずれも思いやりと優しさにあふれた内容ですが、実行はなかなか難しいものがあります。

 スタッフ一同皆様と共に手を携えて今年も頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

                   平成21年1月
        株式会社さがみはら産業創造センター
室町時代からの言い伝えに由来する陶器製の縁起物 佐世保市の「願かけ牛」があります。大願成就の「赤牛」と、厄よけ・家内安全を願う「黒牛」です。