かわらばん

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     研究室紹介
かわらばん入居版52号 2008年8月

青山学院大学 Aoyama Gakuin University
   理工学部 経営システム工学科 松本研究室 准教授 松本 俊之 氏
 専門はインダストリアル・エンジニアリング(IE)です。IEとは「人を含むシステムの仕事の生産性を向上させる改善活動もしくは問題解決活動のこと」であり、「人が改善力を身につけて育つことを実現する手段」だと考えています。

 1人の人間が「働く手段(Driver)」と「考える手段(Dictionary)」を持つという「D.&D.」をモットーにしています。この「D.&D.」の基本原則を大切にし、直接お金を稼ぐ現場を最も大切にし、余裕を持ちながら自分自身で少しずつできる範囲で過程を大切にして努力し、楽しくうまい問題解決を実践したいと考えています。

 当研究室では、企業の「もの造り」を基本にして、生産企業における改善、環境教育と環境経営、実践的SE教育などについて研究を行っています。生産企業における改善の例では、タッピンねじ締め作業の技能を測定するための装置を開発し、作業訓練システムを開発して実施しました。

 この他にも、いくつかの生産企業の改善活動のサポートと共同研究を実施しています。環境教育の例では、幅広い年齢層を対象として環境教育のためのゴミ分別ゲームや、環境と経済のバランスを教育するためのボード版・コンピュータ版ゲームのエコポリーを開発して、小学校や高等学校および自治体で実施しています。

興味がある方はホームページ
http://web.ise.aoyama.ac.jp/ie/ をご覧ください。

 本学の水澤先生のお誘いにより、南西フォーラム共催の青学ビジネスフォーラムで4回ほど講演をさせていただきました。これをきっかけに相模原市にある1つの板金メーカーの改善活動の支援をさせていただき、今年から学生が卒業研究として生産現場の生の問題を扱わせていただく機会を得ました。また、相模原市商工会議所で2回ほど「IE改善のすすめ」の講演をする機会も得ました。

 今後も研究成果を発信し、地域を含めた社会に貢献したいと考えております。