子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
最初は緊張している子や疲れている子が多く、打ち解けられるのか心配でしたが、自己紹介の時点でかなり打ち解けていました。また、アイスブレイキングの「人間知恵の輪」は一度も成功できなかったものの、終わった頃には子ども同士でふざけ合えるほどの仲になっていました。

・会社決定
役職決定では、希望の役職が被ることが多くありましたが、子どもたちで「選挙をして決める」というルールを作ってからはスムーズに決定しました。会社の約束事や社名決定に関しても、最初に出た意見を全員で話し合って、修正しながらスムーズに決定できていました。

・商品企画
商品紹介後に、子どもたち全員がライトキャンドルを希望し、第二希望まで決めていましたが、他の会社とのあみだくじで敗れコースターを制作することになりました。企画の際は、それぞれが自分の意見を押し通そうとする姿が見られ、順調とはいきませんでした。しかし、最後にはまとまり、2つのコースターを合わせることで1つの絵が完成する合体コースターと、チェック柄のコースター、ボーダー柄のコースターの3種類に決定しました。

2日目

・事業計画書作成
事業計画書の作成では、各役職が自分の役割の部分を中心に話を進めましたが、やはり意見をまとめるということは難しいようで苦戦しているようでした。そこで、「意見を言う時は挙手をして言い、他の人はそれを聞く」というルールを子供たちが作ってからは、スムーズに話し合いを進められていました。しかし、計画段階では赤字になってしまい、子どもたちはパニックに陥っていましたが、各役職がそれぞれ中心となり黒字にしようと全力で取り組んだ結果、無事黒字にすることができました。

・融資交渉

3日目

・商品製造
午前中は作業を分担するなどして全員集中し、良いペースで制作が進んでいました。しかし、午後からは集中力がなくなって作業の分担がうまくいかず、子どもたちの中で口論も起こるようになり、作業が停滞してしまいました。しかし、終了時間が近づいてくると、子どもたちの中で絶対時間内に完成させるという意識が芽生え始めました。改めて役職を確認して作業を進めたことで、予定より5個少ない29個になりましたが、無事完成させることができました。

4日目

・販売
販売を開始してすぐには買ってもらえなかったため、他の会社の販売状況を受け焦っているように見えました。しかし、子どもたちは自分たちの作った商品に自信を持ち、暑い中元気に声を出し、一生懸命商品の紹介をし続けた結果、20分で完売することに成功しました。販売が終わった子どもたちの表情は充実感でいっぱいでした。

・決算・返済
決算では、製造個数を把握していなかったことによる計画書との誤差から計算が合わず、激しいぶつかりあいが起き、涙する子もいました。しかし、みんなで力を合わせて最後まで一生懸命考えて話し合った結果、計算は合いませんでしたが、一人当たり450円の利益を得ることができました。

・報告会
ステージの上で4日間の成果と感想を発表しました。報告する子どもたちの表情からは自信が見え、4日間を通じての成長を感じました。また、給料を受け取る姿は充実感でいっぱいで、子どもたちがBBの僕にも給料をくれたときは、みんなの一員になれたんだと思い、本当に、本当に嬉しかったです。

BBからのコメント

このグループは最初からエネルギッシュで、とても仲の良いグループでした。みんな自分の意見をしっかり持っていて、内容の濃い話し合いができていましたが、子どもたち同士が慣れてくると徐々にまとまらなくなる場面も増えました。しかし、そんな中で子どもたちは自分たちで話し合うことで「みんなの意見をまとめることの大変さ」を学び、「全員でやり遂げることの難しさと大切さ」や「お金を稼ぐことの大変さ」を知ることができたと思います。僕自身も、子どもたちに多くのことを教えられて、それが今では自信になりました。今回の経験を今後中学、高校、大学、そして社会人になったとき活かしてくれたら本当に嬉しいです。これからの活躍に期待しています。僕のグループのメンバーがみんなで本当に良かったです。4日間、本当にありがとう！

中村 建斗(BB)