南西フォーラム開催情報 / 開催報告

第38回南西フォーラム 開催結果
「インダストリー 4.0への挑戦 ~ロボットを活用した地方創生~」

日 時:平成29年5月25日 16:00~19:40
参加者:175名
場 所:サン・エールさがみはら 講演:2階・ホール / 交流会:1階・多目的室


 少子高齢化による労働力減少が進む日本では、企業の生産性を向上させ、地域経済を活性化させていくために、高い生産性を持った自立共生型の新しい都市像が求められています。
 今回の南西フォーラムは、地方創生を担う独立拠点都市(ローカルハブ)の提案や、中小企業への産業用ロボット導入支援を中核とする「首都圏南西部ロボットビジネス創成プロジェクト」の可能性、ロボット導入による中小企業の活性化事例の紹介などを通して、高い生産性を持つ地域経済の実現に必要な担い手・役割・方策について、企業や大学、金融機関等と共に考えていく場として、関東財務局横浜財務事務所との共催により開催しました。

講演内容

プログラム1 16:15~17:15

『今後の地方創生を担う独立拠点都市(ローカルハブ)とは』

株式会社 野村総合研究所
社会システムコンサルティング部長
兼 公共プロジェクト室長 主席研究員
神尾 文彦 氏

 プログラム1では、日本の地域経済に関する現状分析やドイツの自立・高生産性都市の事例紹介を通して、自立共生時代に向けた独立拠点都市(ローカルハブ)構築の必要性が謳われるとともに、日本におけるローカルハブ構築への展望が示されました。

プログラム2 17:25~18:05

『ロボットビジネスによる地方創生のモデルケースとしての相模原の可能性』

東京大学 名誉教授
佐藤 知正 氏

 プログラム2では、科学技術の社会実装プロセスに沿って、産業用ロボットの導入促進に資するエコシステム構築に必要な視点が提示され、相模原市におけるロボット導入支援センターやシステムインテグレーター育成等の取り組みの意義・位置付けについて説明がありました。

プログラム3 18:05~18:35

『生産効率2.5倍、受注増加をもたらしたロボット溶接システムの導入』

株式会社 第五電子工業 『ロボット導入の成果は品質向上と社員のカイゼンに対する意識改革』
株式会社 広和産業 /
大沢工業 株式会社(システムインテグレーター)

 プログラム3では、産業用ロボット導入事例として、相模原市内の製造業2社とシステムインテグレーターより事例発表が行われました。実際にロボットを導入した際に生じた課題やその効果、導入のポイントなどについて、それぞれの経験から参加者に向けて話がなされました。

プログラム4 18:35~18:40

『フォーラムを振り返って』

株式会社野村総合研究所 神尾 文彦 氏

 プログラム4では、今回の南西フォーラム全体を振り返りながら、ロボットを活用した地方創生を推進していくための“ロボットハブ”の形成という考え方が示され、相模原において産業用ロボットの更なる活用促進を図るためのポイントを参加者とともに共有しました。


交流会


ロボット導入支援センター 見学会