平成28年3月8日(火)
第10回 創・蓄・省エネフォーラムを開催しました。


 

≪開催要領≫

 

開催日時:2016年3月8日(火) 14:00~17:30
開催場所:サンエール・さがみはら 二階 第一研修室

 

 さがみはら産業創造センター(SIC)では、神奈川県の協力のもと平成24年度からエネルギー及び環境関連産業の更なる振興を図る目的で <創エネ・蓄エネ・省エネに関わるフォーラム>を開催して参りました。これまでの計9回のフォーラム開催の中でも、とりわけ水素・燃料電池に関わる内容の開催のご要望が多く、参加者皆様のご期待に副う意味でも、平成27年度においてはこれに特化し、燃料電池自動車、エネファーム及び様々な用途展開を進めている燃料電池開発メーカー様、あるいは大学・研究機関の方々をお招きしてのフォーラム開催などを計画しております。
 今回は下記 大学・研究機関の方々をお招きして、水素・燃料電池関連分野のご講演をいただきます「第10回 創・蓄・省エネ フォーラム」を開催致しました。

 

≪開催内容≫

 

代表者挨拶

 

株式会社さがみはら産業創造センター 代表取締役 橋元 雅敏

「神奈川県産業技術センターにおける燃料電池関連技術支援の取り組み」

講師:神奈川県産業技術センター 化学技術部 国松 昌幸 氏

神奈川県産業技術センターの過去10年間の燃料電池の主な研究テーマの紹介、燃料電池の作製から評価まで対応している技術支援や保有機器設備について、更に燃料電池関連の具体的な支援事例等についてご講演いただきました。

「電気化学的手法による水素・燃料電池技術開発へのアプローチ」

講師:株式会社Kmラボ 代表取締役
(元横浜国立大学 大学院工学研究院 教授) 神谷 信行 氏

燃料電池・水電解の背景には、エネルギー変換の理論を理解しておくことが重要であるが、実際は理論通りにはいかない。その原因を探る事が重要であることから、電気化学的手法による水素・燃料電池技術開発の事例紹介やアプローチ方法についてご講演いただきました。

「燃料電池の最大効率点検出(MEPD)法の研究」

講師:神奈川工科大学 工学部 電気電子情報工学科 教授 板子 一隆 氏

最初に、太陽光発電システムの効率向上の研究についてご紹介いただきました。大気汚染の原因となる有害物質(NOx,SOxなど)を発生しない環境保全上きわめて有効な発電である燃料電池について、その種類の中でも個体高分子形燃料電池(PEFC)について説明されました。PEFCは近年幅広い分野で注目されているが、水素使用量に対する制御について問題が見られ、その燃料消費を極力抑える為の制御(MEPD)方式について、実験条件や実験結果が説明された。最大効率点検出に水素消費量を計測しない方法を新たに提案するなどご講演いただきました。

「水素エネルギー適用の世界的な動きと日本の取り組み及び未来へむけた用途開発について」

講師:東京都市大学 名誉教授 高木 靖雄 氏

水素などのクリーンエネルギーが必要とされている背景、日本の燃料電池普及シナリオ、課題、家庭用燃料電池の実績と今後の予測値について、これからの水素エネルギー開発と役割(エネルギーキャリア)についてのプロジェクトの概要、コンセプト、考えられている物質について、府省横断戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における技術開発や海外主要国における水素エネルギー技術開発の現状についてご講演いただきました。

トップに戻る